「のっぽ君」に会う & 「のっぽさん一家」 24118
家電量販店でのはなし。
「ずいぶん背が高いんですねぇ~」
「みなさんから、よく言われます」
「何センチあるんですか?」
「188センチです」
骨粗しょう症で5センチ縮み、168センチになった自分。
彼は自分より20センチも高い。
話しているとき、身長の差に愕然とした。
(目当ての家電製品は、ちゃんと買いましたよ)
元気なころの母は、147センチ。
自分と母の高さが、25センチほどの差であった。
母から見ると、自分は量販店のお兄さんと同じように感じていたのだろうか。
小中高を通じて、背の高さはクラスの中で後ろから3、4番の内に入っていた。
背の高い方なので、「上から目線」だったのか。
ただし、強烈な「下から目線」も併せ持っていた。
運動が苦手で、カケッコはいつもビリ。
運動会は、最悪の行事。
悔しさから「勉強で見返してやる」とただただ勉強。
その結果、クラスでも学年でも … 。
この面からも「上から目線」になってしまった。
「上から」「下から」「横から」「後ろから」「斜めから」「逆から」
「鳥の目」「虫の目」「蝙蝠の目」「魚の目」 … 。
さまざまな見方が必要だと痛感させられる。
ついでに浮かんだ言葉。
「タコの目」「鵜の目鷹の目」「弱り目に祟り目」
「台風の目」「親の欲目」「涙目」 … 。
そう言えば、「アタリメ」もあった。
とにかく、のっぽ君との出会いは新鮮だった。
おまけ。
「人間冷蔵庫」のとき以来、親しくなった80歳近い高齢女性。
(この夏、彼女の家の冷蔵庫が故障したために、何度も氷を届けてあげた)
彼女の身長は165センチ。
あの世代の女性にしては、かなり高い方だ。
彼女の兄たちは、185センチあったという。
戦前生まれで185センチ。
群を抜いての長身である。
先日出会った、量販店のお兄さんの水準以上だ。
彼女の一家は、まさに「のっぽさん一家」「のっぽさん一族」である。