わが青春の映画 夢でうなされ 目が覚める 251113

高校3年の夏。
「徹夜で映画を見に行こう」と、友だちを誘いまくった。
全6部9時間半、映画館で一挙上映。
徹夜である。
生徒指導部の主任から、呼び出しを受けた。
「シゼン、君は成績がいい。
しかし、周りを巻き込むのはやめなさい」と。
友だちの勉強の邪魔をするなというのだ。
それでも、数人で出かけた。
映画を全部見終わり、明るくなってから下宿に帰る。
当時、エアコンのない部屋。
ごろ寝。
暑い。
うたたねしていると、夢の中に映画のシーン。
木々の木漏れ日のなか、首吊りのシルエット。
逃げる途中、騒ぐ妻を夫が殺したのだ。
汗びっしょりかいて、目が覚めた。
この時のことは、今でもしっかり覚えている。
若い二等兵が上官からいじめられるシーンもあった。
そして復讐。
雪原の中を逃亡する若者も。
佐藤慶さんだった。
父の軍隊生活の話とだぶる。
戦争は美しくない。
酷い。
醜い。
戦争に対する絶対的な拒否感が身についた。
わが青春の映画、『人間の条件』。

梶役の仲代達矢さんが亡くなった。
感慨深いものがある。
仲代さんの冥福を祈りたい。