乗っ取り 改変 偽装 ? 251205

いつも新しいことを知るたびに思う。
「中学や高校の歴史の授業で、なぜ教えてくれなかったのか。
こんなに大事なことを」と。
高校時代は、「受験用 歴史単語 暗記学習」。
黒板いっぱいに書かれた、歴史単語の羅列。
あれは、いったい何だったのだろう。
悪夢だった。
テストは60点とれれば、良い方だった。
高校を卒業するまで、歴史の何たるかがわからずじまい。
オウセイフッコ、
シンブツシュウゴウ、シンブツブンリレイ、ハイブツキシャク … 。
テストの穴埋め用の言葉がつづく。
漢字で書くと、王政復古、神仏習合、神仏分離令、廃仏毀釈 … 。
これらは、このクニの歴史を底から動かすことになった。
今もこの社会を根強く支配している。
しかし、それを知らなかった。
この夏、図書館から借りて、衝撃を受けた本2冊。
『神々のルーツ』および『神々のクロニクル』。
結局、書店で買ってしまった。
知ってしまうと、しゃべらずにはいられない。
そんなわけで、「地域のシャベリバ」でレポートすることにした。
以下、馴染みのある神社名も出てくると思います。
「王政復古」とは明治以降、
古代王朝国家のような天皇を頂点とした国家づくりをしようとする動き。
まず、神社と寺を分け、仏教を排斥することにした。
神仏分離令(1868)。
もともと我が国は古代から近世まで、
1000年以上「神仏習合」(神社と寺院は一体)だった。
宇佐八幡宮弥勒寺、春日大社と興福寺、比叡山と日枝神社、鶴岡八幡宮寺 … 。
神社に僧侶がおり、お経が読まれた。
神仏分離令で、神社から僧侶を排斥することになる。
仏教系の神社名「権現」や、仏像のご神体は禁止。
火葬は禁止され、土葬に。

「廃仏毀釈」という寺や仏像を破壊する運動が全国に広がった。
明治維新の中心になった薩摩(鹿児島県)では、1066カ寺すべてが破壊された。
同県では、3000人近い僧侶がゼロになったというのである。
全国9万の寺が、約4万5000に半減した。
貴重な文化財も破却、焼却された。
廃仏毀釈がこれほどまでに凄まじいとは、知らなかった。

それとは逆に、伊勢神宮が突然、神社の最高位になった。
伊勢神宮は、「日本の聖地」になったのである。
周辺のお寺は300以上あったのが、破壊されて15カ寺に。
古代からの「伊勢神宮寺」18寺院は、すべて破却。
僧侶は追放された。
神宮近くの「韓神山」(からかみやま)の名称は、地図から消された。
日本の聖地に「韓の神の山」があるのは、都合が悪かったからか。
「地蔵町」など仏教的地名は、改称・変更された。
皇族が任命された。
神社の所有地は、国有地に。
政府による神社「乗っ取り」である。
もともと古代以来、
それまで天皇が伊勢神宮に参拝したのは、明治天皇(16歳)ただ一人だそうだ。
同時に、皇居には、
「宮中三殿」(「賢所」「皇霊殿」「神殿」) という神道施設がつくられた。
古代以来、史上初めてのことである。
「国家神道の中心的聖所」となった。
神社がランクづけされた。
社格制度(1871)。
「国弊社」 国づくりに功績のあったとされる神を祀る 国費
「諸社」 「府・県社」「郷社・村社」 地方団体からの経費
「無格社」
明治維新後、神社は17万から20万に増えた。
そこで「神社合祀令」(1906)が出され、「1町村1社」を目標に減らしていく。
11万7720社に。
減少された神社の9割は「無格社」。
天皇と縁の薄い神社を減らし、公費からの支出を減らすことがねらい。
神社数は、6837から747に。
伊勢神宮に権威を集中させるためか。
「無格社」は古事記や日本書紀の神話に登場する、天皇系の神々を拝していない。
権力の統制きかない存在だったのだろう。
神社名と祭神が変更された。
仏教系の神々は一掃される。
本地垂迹説は、仏教の仏や神が日本の神に仮の姿として現れたとされた。
日本の神を一段低く見る考えだったからである。
金峰山 金剛山蔵王権現 金峰山修験道の総本山 仏教職の強い山岳信仰の聖地
金精明神 → 金峰神社
出羽三山 羽黒大権現 → 出羽神社 祭神 稲倉魂命(うかのみたまのみこと)
湯殿山大権現 → 湯殿山神社 祭神 大山祇命・大国主命・少彦命
白山大権現 → 菊理姫
白山寺 → 白山比咩神社
山王権現 → 大己貴命(オオナムチノミコト) 大山咋神(オオヤマクイノカミ)
「金毘羅大権現」 → 大物主(オオモノヌシ)
♫ こんんぴら 船船 追手に帆掛けて シュラシュシュシュ
回れば四国は 讃州那珂の郡 象頭山金毘羅大権現 一度回れば …

「三社権現社」 → 浅草神社
「高麗権現社」 → 高来神社
「祇園社」 → 八坂神社
「弁天様」(弁財天) 仏教の神 元はヒンドゥー教の神
→ 記紀神話の「水の神」 市杵嶋姫命(イチキヒメノミコト)
「弁天島」100カ所近い 「弁天池」数十カ所

「国家に功績のあった忠臣」 戦国武将など
「招魂社」 明治維新で殉じた志士たち
東京招魂社 → 靖国神社に改称(1879)
各地の古来の神社は、産土神(うぶすながみ)、地域神、
地縁に根差した独自の神、仏教の神だった。
「天皇制国家」にするために、神社の歴史のつくりかえが行われたのである。
以上、『神々のルーツ』『神々のクロニクル』(片岡伸行 新日本出版社)の要約です。
間違って、まとめているかもしれません。
もちろん、この本とは違う考え方もあると思います。
私は衝撃を受けました。
みなさんは、どうでしょうか。