風が吹くとき 260730

レイモンド・ブリッグズと言えば、
自分にとっては、アニメ『スノーマン』である。
映像とともに流れる曲に魅了された。
あんなに高くて美しい声が出せたらといつも思う。

『風が吹くとき』(あすなろ書房)は、
一度手にしたことがある。
見開きのページに、小さなコマがぎっしり。
読む気力を失い、最後まで読まなかった。
アニメで観た記憶も曖昧である。
保育士さんに勧められたので、
地域図書館で借りてきた。
退職後の老夫婦、ジムとヒルダ。
ふつうの善良な市民。
英国を舞台にした核戦争の前と、その後。
あらすじを書くわけには、いかない。
いつもと同じ、「う~ん」と唸ってしまう。
わがクニの多くの人も、こうであろうか。
もっとひどいのか。
とにかく、核について無知なのである。

タブーなく議論するという、このクニの指導者たち。
彼らも、何もわかっていないのだろう。
1961年生まれと、1981年生まれか。
最初の職場と、3番目の職場で出会った、かつての若者たちである。
あの頃の世代なのか。
きっと学校で、
原爆のことをまともに学ばなかったのだろう。
教えたり、伝えたりする、
教師たち、大人たちと出会わなかったのかもしれない。
出会ったとしても、
聞く耳をもっていたかは、疑問である。
彼らにまかしておいたら、このクニはどうなるのだろう。
傍観するわけには、いかない。
『風が吹くとき』。
一度、手に取ってみてください。