人生百年 有為自然

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有為自然 67    卒業アルバムに 頭を剃った写真

   卒業アルバムに 頭を剃った写真

 

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「動けば変わる」を最初に体験したのは、高校時代です。

 

当時、出身県の高校生は、みな丸刈りの校則に従っていました。

自分にとっては、保育園も小学4年~高校3年も、

坊主頭だったので、特に何も感じませんでした。

 

ところが男子の中には、髪を伸ばしたくなる生徒も出てきます。

スポーツ刈り程度でも、体育教官室に呼び出され丸刈りにされるのです。

いくらなんでも、それはおかしいということになり、生徒総会で問題になります。

 

すると、「髪を伸ばすのは、質実剛健の校風にふさわしくない」、

「伸ばすと不潔になる」という声が、

生徒のなかから、女子生徒からも出てきました。

「髪を伸ばしている他県の高校生は不潔なのか」

「髪をのばしたぐらいでこわれるような質実剛健か」などと反論。

まだ「人権」という明瞭な意識はなかったのです。

 

「髪を伸ばす自由もあれば、剃る自由もある」ということで、

20数人が髪を剃り抗議の意志をしめしました。

床屋のオヤジから「剃るとき痛いですよ」と脅されて、1回目は断念。

もう一度、決意し直して、剃ってもらったことを覚えています。

 

校長先生は全校集会のとき、

20数個の青々とした頭を壇上から見て、どんな気持ちだったことでしょう。

 

私たちは「卒業するまで、伸ばし続ける」と決意します。

しかし、2学期に剃ったわけですから、卒業までにはそれほど伸びません。

結局、呼び出され指導される事態にはなりませんでした。

 

卒業後、全県的な規模で丸刈り強制」の校則は廃止されます。

これが、「動けば変わる」の原点です。

 

高校の卒業アルバムを見ると、頭を剃った顔がいくつもあります。

容疑者の写真に使われたら、

出家精進の姿か、あるいは危ない人間と見えるか?

 

誰かが声を上げる、

一人でも動き出す、

賛同者を増やす。

この時もそうでした。

 

* の枝と葉が生い茂りました。

  成長が早い。

  剪定バサミが届くところまで伐りました。