眠っていると かすかに足音がして …
高校時代の話のつづきです。
毎日8時間の授業に、帰宅してから5時間の予習・復習。
少しでも手を抜いたら、「落ちこぼれ」ます。
「親の仕送り」に応えなければなりません。
ということで、学校に批判的ながらも、勉強だけは必死に続けました。
そんなある夜、寝ていると、かすかに足音がして、
部屋の入口の襖から何かが入ってきました。
そして上からものすごい重さで抑えつけてきたのです。
幽霊だと思い、怖くなって、近くに住む叔母の家に行きました。
「幽霊が出た」というと、
叔母は「そう」と言って、布団を敷き寝かせてくれました。
幽霊だと心底から思ったのは、
「父の幽霊体験」(泊まった家の婆さんが、◇吊りした部屋で寝たときの話)の影響です。
「金縛り」の始まりでした。
毎晩、くりかえし襲ってきます。
原因は何かと考えました。
過度な勉強による「疲れ」だと自己診断します。
起きようとすると、かえって強い力で抑えつけて来る。
こちらが力を抜くと、消えていく。
一種の「催眠状態」だと考えたのです。
そこで、金縛りに合うと、
「これは、いつものやつだ」と自分に言い聞かせ、力を抜きます。
起きて「ビタミン剤」を飲み、
「これで、もう安心」と「自己暗示」をかけます。
そうやって、金縛りを解きました。
そのうちに、金縛りと「遊ぶ」ようになります。
一気に押しのけようとしたり、力を抜いたり。
ある夜、抑えつけているのは「大蛇」だと想像しました。
これは、マズかった !!
ものすごい力で、締めつけてくるのです。
あわてて力を抜き、これは「自己催眠だ」と自分に言い聞かせました。
危機からの脱出、成功 !!
ジジイになったせいか、もう金縛りにあいません。
皆さんは、「金縛り」にあったことがありますか ?