こんばんは わんわんわ
師走のあわただしい中、
気分転換しませんか。
夜道 辻征夫
夜道で犬と会った
「こんばんは」
「わんわんわ」
…
* 「わんわんわ」に思わず、笑ってしまいました。
宣言 石川逸子
びっくりしたでしょうね
私もびっくりしたのだから
なぜ 私をきらいってかげでいろいろな子に言うの
別にどこもって言うの ではなぜきらいって言うの
みんなが言ってるからって言うの でもみんなってだれとだれのこと
静かに静かに聞いたんです
六年間いわれなく ただ私がのろまで勉強もあまりできなくて家も小さく狭いために
きらわれつづけた くやしさを
はじめて がまんすることをやめた
中学生の秋
そばについていてくれた友がいたにしろ
きちんと言える自分がうれしかった
ごめんね 泣いてしまった相手があわれでした
夕やけが燃えていました
* 中2の時、
女子の一部に蛇蝎のごとく嫌われていたことを思い出しました。
もし、彼女らに「どうして?」って聞いて、
「成績がいいからって、私たちを見下している。
暗い。 雰囲気がイヤだ」と言われたら、どうしたんだろう。
ますます落ち込んで、暗くなってしまったかもしれません。
水鳥やむかふの岸へつういつい 広瀬惟然
猫の子に嗅(かが)れてゐるや蝸牛(かたつむり) 椎本才麿
畑打つや土よろこんでくだけけり 阿波野青畝
水底を見て来た顔の小鴨(こがも)かな 内藤丈草
雪とけて村いっぱいの子ども哉 小林一茶
* どれも、ほのぼのとしてていいですね。
ゆめの世をゆめでくらしてゆだんして ろせんをみればたった六文 木喰上人
* これは、おもしろい。「三途の川」を渡るには、六文銭が必要ですよね。
秀吉の辞世の歌も思い出しました。
つゆとおち つゆときえにし わがみかな
なにわのことも ゆめのまたゆめ
今日も、『おーい ぽぽんた』からの抜粋でした。
どうでしたか ?
そろそろ、本の返却日。
返しにいかなきゃ。