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有為自然 46    宮澤賢治の「ざしき童子のはなし」と 「遠野物語」自慢

 

   宮澤賢治の「ざしき童子のはなし」と

    「遠野物語」自慢

 

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読み始める前に、岡田千晶さんの絵に惹きつけられてしまいました。

『ざしき童子(ぼっこ)のはなし』

宮沢賢治・作 岡田千晶・絵 三起商行 2017年

 

『ざしき童子のはなし』は、4つのお話から成り立っています。

 

あかるいひるま、みんなが山へはたらきに出て、

こどもがふたり、庭であそんで居りました。

大きな家にたれも居ませんでしたから、そこらはしんとしています。

ところが、家の、どこかのざしきで、ざわっざわっと箒の音がしたのです。 …

   箒を動かしているのは、いったいだれ ?

 

「大道めぐり、大道めぐり」

一生けん命、こう叫びながら、ちょうど十人の子供らが、両手をつないで円くなり、

ぐるぐるぐるぐる、座敷のなかをまわっていました。 …

そしたらいつか、十一人になりました。 …

   ひとりも知らない顔がなく、ひとりもおんなじ顔がないのに、増えたのは ?

 

「おお、来たぞ、来たぞ」

みんながざしきであそんでいたとき、にわかに一人が叫びました。

「ようし、かくれろ」

みんなは次の、小さなざしきへかけ込みました。

   すると、そこにいたのは ?

 

北上川の朗明寺の淵の渡し守が、ある日わたしに云いました。

 … おらは急いで舟だして、向こうの岸に行ってみたらば、

紋付を着て刀をさし、袴をはいたきれいな子供だ。

たった一人で、白緒のぞうりもはいていた。

   子供は、笹田のうちから更木の斎藤へ移りました。

   すると両家は、その後どうなった ?

 

柳田邦夫遠野物語を思い出します。

ざしきわらし」と「ざしきぼっこ」の違いはありますが。

 

話し変わって、『遠野物語』といえば、河童淵も有名です。

河童淵の近くには、○○があります。

元同僚に、そこの息子さんがいました。

その話を他の人にすると、なぜか、みんなから羨ましがられます。

河童淵の近所というだけの話なのですが。

彼は、英語がペラペラで、ギターが得意、話し方が穏やかで、しかも面白い。

飲み会などでの「河童の威を借りた」私の自慢話です。

何回やっても、うらやましがられます。

 

話を戻すと、岡田千晶さんの絵は、とても素敵です。

ぜひ、ご覧ください。