「遠野物語」自慢
読み始める前に、岡田千晶さんの絵に惹きつけられてしまいました。
『ざしき童子(ぼっこ)のはなし』
『ざしき童子のはなし』は、4つのお話から成り立っています。
あかるいひるま、みんなが山へはたらきに出て、
こどもがふたり、庭であそんで居りました。
大きな家にたれも居ませんでしたから、そこらはしんとしています。
ところが、家の、どこかのざしきで、ざわっざわっと箒の音がしたのです。 …
箒を動かしているのは、いったいだれ ?
「大道めぐり、大道めぐり」
一生けん命、こう叫びながら、ちょうど十人の子供らが、両手をつないで円くなり、
ぐるぐるぐるぐる、座敷のなかをまわっていました。 …
そしたらいつか、十一人になりました。 …
ひとりも知らない顔がなく、ひとりもおんなじ顔がないのに、増えたのは ?
「おお、来たぞ、来たぞ」
みんながざしきであそんでいたとき、にわかに一人が叫びました。
「ようし、かくれろ」
みんなは次の、小さなざしきへかけ込みました。
すると、そこにいたのは ?
北上川の朗明寺の淵の渡し守が、ある日わたしに云いました。
… おらは急いで舟だして、向こうの岸に行ってみたらば、
紋付を着て刀をさし、袴をはいたきれいな子供だ。
たった一人で、白緒のぞうりもはいていた。
子供は、笹田のうちから更木の斎藤へ移りました。
すると両家は、その後どうなった ?
「ざしきわらし」と「ざしきぼっこ」の違いはありますが。
話し変わって、『遠野物語』といえば、河童淵も有名です。
河童淵の近くには、○○があります。
元同僚に、そこの息子さんがいました。
その話を他の人にすると、なぜか、みんなから羨ましがられます。
河童淵の近所というだけの話なのですが。
彼は、英語がペラペラで、ギターが得意、話し方が穏やかで、しかも面白い。
飲み会などでの「河童の威を借りた」私の自慢話です。
何回やっても、うらやましがられます。
話を戻すと、岡田千晶さんの絵は、とても素敵です。
ぜひ、ご覧ください。