トロッコ 臆病だから まず乗らないか
出版されているものをすべて読み終わり、
次はどうしようかと図書館で迷っているうちに、「芥川龍之介」が目に入りました。
久しぶりに手にします。
うんと自分にひきつけて、一言ずつ。
蜘蛛の糸 犍陀多(かんだた)、なつかしい名前です。 悲しそうな顔のお釈迦さま。
この作品には出てはこないけど、
どんな悪人をも救うという阿弥陀さまが好きかな。
魔術 ミスラ君から魔術を習う主人公。 なるほど、そういう結論か。
杜子春 大金をもらったら、使わずにひとまず持っているだろうな。
宝くじを買いながら、いつもそう思っています。 見果てぬ夢です。
犬と笛 読みながらずっと、髪長彦(かみながひこ)は、
どちらのお姫さまと結婚したか気になっていました。 結末は … 。
乗ったとしてもすぐに「降ろしてください」かな。
仙人 不老不死、昔はそんなことも考えたなぁ … 。
今は、100歳までは生きたい、ぐらいかな。
権助が医者の家で、仙人になる修行を20年。 その結論がおもしろい。
羅生門 読んでいて、「死臭がひどかっただろうに!!」と思いました。
死体の臭いが気になって仕方がありません。
毒をもられた野犬が床下にもぐりこみ、その死体の存在に気づくまで、
強烈に臭かったので。 子どもの時の体験です。
鼻 あごの下までのびる鼻をもつ禅智内供(ぜんちないぐ)。
痛いほど、彼の心理がわかる。
芋粥 「五位」のような人間、職場にいたなぁ。
利仁将軍は善意ながらも、五位にはむごい結果に … 。
幻灯 幻灯の中の「少女」が気になりますね。
蜜柑 二等客車に、三等の切符をもった小娘か。
実話をもとにした話。 「私」の心の動き、あり得るなぁ。
侏儒の言葉 いくつか納得するものがありました。