土用丑の日 ウナギの蒲焼 食べ飽きた !?
以前、書いたことだが、
小学生のころ、ウナギにはうんざりした。
父が趣味で、夜、ウナギ捕りに行くのだ。
カーバイドのガス灯と、ウナギバサミをもって、田んぼの用水路に行く。
海が近かったので、
川を上って来たウナギが水路の、土手の泥の中で寝ているのだ。
一晩で、二桁のウナギを捕獲。
朝、目が覚めると、たらいの中に何匹ものウナギがいた。
父がウナギをさばく。
まな板の上に、ウナギを置き、頭に大きなくぎを打つ。
ぬめりを、カボチャの葉や新聞紙で拭き取った。
背開きである。
そして、七輪でかば焼き。
来る日も来る日も、弁当のおかずはウナギのかば焼き。
当時は、家に冷蔵庫はなかった。
母としては早く片づけるために、毎日、弁当のおかずにしたのだろう。
自分は、うんざりした。
大学進学で上京。
田舎と東京を往復するとき、新幹線の窓から浜松の養鰻場が見えた。
東京で初めてウナギを食べた。
「やっぱり、養殖ウナギは、身がヌカっとしている」と思った。
当時、ウナギを蒸すという調理法を知らなかったのだ。
出身県では、蒸さない。
実家に帰った時、久しぶりにウナギを食べた。
ゴムのように固く感じた。
今では、関東風のかば焼きがうまい。
わが家では、スーパーで買ったウナギを、
ほうじ茶で軽く煮てから、たれをかけて食べている。
臭みもとれて、うまい。
久しぶりに、「回想」のカテゴリーで記事を書いた。