人生百年 有為自然

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有為自然 542   ジェルソミーナに 久しぶりに再会できた

  ジェルソミーナに 久しぶりに再会できた

 

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久しぶりにロミオとジュリエットを見たと思ったら、

今度は『道』

ラジオ・テレビ欄や、放送のスケジュール表を見ていたわけではない。

 

昼食をとっていたら、午後1時から『道』が放送されると予告が出た。

あと十数分。

あわてて食事を終え、用もすませた。

 

ジェルソミーナに会うのは、久しぶりのことである。

パッと見ても、美人には見えない。

若くもない。

 

だが、だんだん彼女の目、言葉づかい、しぐさ、踊る動きに惹かれていく。

いつのまにか、彼女の虜になっている。

 

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描かれた状況が、こんなに悲惨だとは … 。

救いようがない世界に感じた。

彼女のことが印象に残ったのは、

可哀そうでかわいそうで、忘れられなくなってしまったからだろう。

 

ストーリーは、映画を観ているうちに思いだした。

ネタバレになるので、割愛する。

ニーノ・ロータの曲が悲しい。

 

『道』 フェデリコ・フェリーニ監督  イタリア映画  1954年

 

ジェルソミーナ  ジュリエッタ・マシーナ    道化役としてザンパノを手伝う

ザンパノ     アンソニー・クィーン     大道芸人

イル・マット   リチャード・ベイスハート   綱渡り芸人

 

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監督フェデリコ・フェリーニが、神学校に籍を置いていたこと、

そこを脱走してサーカスの一座に加わったことがあったとは、知らなかった。

 

そういえば、小さい頃、

自分の育った田舎の港町にもサーカスがやってきたことがある。

まだ貧しい時代だった。

そういう時代に、自分も育ったのである。

映画の中の風景が、自分の小さなころと重なる。

若い人たちには、わかりにくいかもしれない。

 

それにしても、ジェルソミーナに再会できて、本当によかった。

かつて恋した女性に、何十年ぶりに会った感じである。