人生百年 有為自然

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有為自然 1058 誰の手紙 ?  誰への手紙 ? 230415

   誰の手紙 ? 誰への手紙 ?  230415

 

 

いったい誰の手紙 ? 誰への手紙 ?

     ( 冒頭の部分は、最後に掲載します。)

ぜひ、ご一読ください。

      …

 率直に言って、目の前の経済的利益のために

先人が100年をかけて守り育ててきた

貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではありません。

 

これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、

開発によって恩恵を得るのは一握りの富裕層にしか過ぎません。

この樹々は一度失ったら二度と取り戻すことはできない自然です。

 

 私が住むニューヨークでは、2007年、当時のブルーバーグ市長が

市内に100万本の樹を植えるというプロジェクトをスタートさせました。

環境面や心の健康への配慮、社会正義、

そして何より未來のためであるとの目標をかかげてのこと、慧眼です。

 

NY市に追随するように、

ボストンやLAなどのアメリカの大都市や中規模都市でも

植林キャンペーンが進んでいます。

 

 いま世界はSDGsを推進していますが、

神宮外苑の開発はとても持続可能なものとは言えません。

 

持続可能であらんとするなら、

これらの樹々をわたしたちが子供達へと手渡せるよう、

現在進められている神宮外苑地区再開発計画を中断し、

計画を見直すべきです。

 

 東京を「都市と自然の聖地」と位置づけ、

そのゴールに向け政治主導することこそ、

世界の称賛を得るのではないでしょうか。

そして、神宮外苑を未来永劫守るためにも、

むしろこの機会に神宮外苑を日本の名勝として指定していただくことを

謹んでお願いしたく存じます。

 

 あなたのリーダーシップに期待します。

 

2023年2月24日 坂本龍一

 

 

つぎに、冒頭の部分を紹介します。

 

 東京都都知事 小池百合子

 

 突然のお手紙、失礼します。

私は音楽家坂本龍一です。

神宮外苑の再開発について私の考えをお伝えしたく筆をとりました。

どうかご一読下さい。

 

この手紙はごらんのとおり、坂本龍一さんから小池百合子知事への手紙でした。

この手紙を、そうだそうだと思いながら新聞で読みました。

原発についてのメッセージ」同様、率直で納得できる内容です。

 

しかし、原発のメッセージ」をブログに載せましたが、

反応が薄かったのです。

そのため神宮外苑の手紙」を取り上げることをためらってしまいました。

 

そうしているうちに坂本さんの訃報に接したのです。

彼が亡くなる直前まで発信し続けていたことに、

驚くと同時に頭が下がります。

 

遅くなってしまいましたが、この手紙を皆さんにもお届けします。

みなさんは、どうお思いでしょう。

 

小池都知事は、何の反応も示さなかったと聞きました。

読んだうえで無視したのか、読まなかったのか。

 

 

まとめ  坂本龍一さんの都知事への手紙を紹介します。

     ご一読ください。

     坂本龍一さんの冥福をお祈りします。