人生百年 有為自然

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有為自然 1330 高い壁 監視塔 巡視船 ドローン …

  高い壁 監視塔 巡視船 ドローン …

 



学生時代、刑務所の近くに住んでいました。

就職してから一度、所用で別の刑務所の建物の中に入ったこともあります。

今日は、それとは別な話です。

 

高い壁に囲まれている。

壁の上には、監視塔。

海上には、巡視船。

上空には、ドローン。

 

水、食糧、医薬品、燃料などがほとんど入ってこない。

燃料不足のために浄水機が動かない。

だから、塩分を含む、汚染された水を飲んでいる。

そのため、下痢、発病。

病院学校も破壊されている。

1日10時間も停電。

夏は暑く、冬は凍死する人もいる。

 

若者たちに仕事がない。

壁の外に、一生出られない。

希望がない。

「天井のない監獄」だ。

その「監獄」のなかの人間に向かって砲撃・銃撃が続く。

 

先祖たちが代々住んでいた土地。

ところが約80年前に、

「ここは、神から自分たちに与えられた土地だ」と言う人々が国をつくってしまった。

彼らは、この地を占領し支配している。

 

2年前に、占領支配に抵抗するグループが、

相手側のエリアに入り民間人1200人を殺し、約250人を人質にした。

民間人への攻撃は、許せない行為だ。

 

占領者による報復が始まった。

「民族皆殺し」である。

南部への「退避命令」が、占領者から出された。

避難した先も爆撃される。

物資が来ないから、飢える。

病気になる。

負傷しても、治療できない。

まさに地獄である。

 

この2年間で、6万7千人の命が奪われた。

その3分の1は、子どもたちだ。

負傷者は、その倍にのぼる。

がれきの下の行方不明者は、30万人以上と言う人もいる。

物資搬入ができない「監獄」の中。

空から海から地上から攻撃される。

食糧配給の列も、攻撃対象として狙われる。

 

建物も次々と破壊される。

住宅も学校も病院も。

ドミサイドというらしい。

民族が絶滅するまで、続けるのか。

 

占領されたもう一つの地域(ヨルダン川西岸地区)では、

時間をかけて「民族追放」(民族根絶やし)が続く。

自治区とは名ばかりである。

ぐるりと囲む大きな壁。

その中に、さらに小さな壁が次々とつくられていく。

 

検問所が数十ある。

通行するたびに持ち物検査、人相検査。

「テロリスト対策」なのだと。

通行不能になることは、しょっちゅうだ。

 

治安は占領者側の警察、軍隊があたっている。

先祖代々の地に、占領者のなかの無法者たちがやってくる。

住んでいる家を横取りする。

破壊する。

先住者たちに暴力をふるい、いやがらせをする。

占領者側の警察は、ならず者たちを放置している。

 

先住者が無許可で家を修理すると、違法だと言って家をとりあげる。

こうやって先住民は次々に追い出されていく。

占領者が奪った土地を「入植地」という。

奪った者たちを「入植者」と言うのだそうだ。

 



上記の文は、

『もしも君の町が ガザ だったら』(高橋真樹 ポプラ社を読んで書いたものである。

死者数や表現など、若干書き直した。

 

本を読み終わったあと、

本の要約をパソコンキーで打ち続けてきた。

地域の「しゃべりば」で話せたらと、思ってのことである。

 

それをブログに載せるには長すぎる。

うんと短くした。

3章まですんだが、図書館への返却日が来てしまった。

図書館の予約者が多いので、電話で書店に注文をした。

 

以前、マー君のママさんに紹介された『ガザとは何か』(岡真理)

読んで自分の無知に、衝撃を受けた。

 

今回は、hitokoto2020さんのブログ。

『もしも君の町が ガザだったら

ガザとヨルダン川西岸地区のことを、いっそうリアルに知ることができた。

 

あと残り6章。

本屋さんから連絡が来たら、手に入れて要約を打ちつづけよう。

地域の「しゃべりば」でも伝えたい。