人生百年 有為自然

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有為自然 268 「新しいクラスは2年△組」と聞いた途端 …  話(5)

 「新しいクラスは2年△組」 と聞いた途端 …  話(5)

 

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2年目の彼のクラスは、「2年△組」。

 

1年のとき他のクラスだった生徒のなかには、

「2年△組」になると聞いた途端に、泣き出した子もいたそうです。

あの「1年〇組」のセンセーのクラスに入るのは嫌だ!!

さんざん悪い噂を聞いているわけですから。

 

旧「1年〇組」からは結果として、おとなしい子たちだけが入りました。

旧クラスの生徒たちの間では、

「おとなしい子だけを選んだんだよ」とのうわさが … 。

 

2年から3年にすすむときには、生徒の入替えはありません。

彼は同窓会で、3年間クラス担任をしたセートたちに聞いてみました。

「〇〇さんたちと衝突して、ずいぶん苦しみ悩んだ。知ってた?」

カノジョたちは、

「それほど深刻な対立だったとは知らなかった」とこたえました。

大人しい子たちだから、そうなのかもしれません。

 

彼は、2学年では自分のクラスだけ、セカイシの教科担任をしました。

他のクラスは教えません。

トラブったセートたちとの接触を避けるためです。

その後の1年間、キョーシとしての実力をつけていきます。

 

3学年では、自分のクラスを含め3クラスを教えることになりました。

1年のときにぶつかったセートたちの間では、

「◆◆(彼の名)に、仕返しされる」「復讐される」という噂が広まったそうです。

3年生の最初の授業は、彼もそのセートたちも大緊張。

 

しかしその後の1年で、両者の関係は良好なものに変わりました。

例のセート自身、「◆◆がよぉ、… 」と親しみをこめて話すようになります。

 

「他のクラスに散ったセートたちとは、

感情的なしこりを解消することなく別れてしまった。

それが心残りだ。

もう彼らに会うことはないだろうけど」と話していました。

 

彼にとって最初のクラスは、「苦すぎる思い出」になっています。

その学年のセートたち全員が卒業。

彼は、ようやく精神的に落ち着いたそうです。

 

以後、ジョシセートへの対応は、慎重になりました。

ジョシコー勤務最後の1年は、テンゴクになった、とか。

 

きっと全国には、彼と同じように、

悩みながら教室に向かっている新任のセンセーはいるでしょう。

キョーシにとって、セート理解を深め、経験を積むこと大事ですね。

また、励ましてくれるセートや保護者、キョーシ仲間が近くにいたら、頑張れます。

 

今日も「しくじりセンセー」の話でした。