人生百年 有為自然

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有為自然 396   古畑任三郎に 秋山小兵衛 ?   話(58)

  古畑任三郎に 秋山小兵衛 ?  話(58)

 

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Kセンセーが、語り続けます。

 

自分のクラスのセートは、静かに本を読んでいる。

自分が「朝の読書」を提案したのだから、気迫が違う。

 

こわいセンセー、強いセンセーのクラスも整然としている。

野球部の顧問をしていた、若いスーガクのキョーシ。

読書の時間のチャイムが鳴る前に教室に行き、

「お早う」と言うと、いきなり教卓で本を読みだす。

そのあと教室に入って来たセートたちは、

静かに着席し、次々に本を読み始める。

次々に登校してくるセートたち。

もうすでに始まっているのかと勘違いするぐらいだ。

遅刻も全くない。

 

スーガクのキョーシ曰く、

「うるさいんだよな、他のクラスが。

何でこれぐらいのこと、指導できないかなぁ。

Kセンセー、オレ、もう50冊も読みましたよ。

読書の時間、いいですねぇ」と。

 

自分は、崩壊しているクラスをどうするか、試行錯誤を始めた。

物騒な表現だが、エンゴシャゲキである。

自分が担当しているクラスは、

ジュギョーの最初の5分間だけ「読書」にした。

 

「何でシャカイカの時間に、読書?」というセートに、

「ゲンダイシャカイのジュギョーを理解するには、

まず読む力がなければだめなんだ」と説明。

 

強引で、ムチャクチャである。

今だと、

キョーイクイインカイに「シャカイカから逸脱している」と指導されるかもしれない。

 

見ていると、本を選べないセートがいることがわかった。

どんな本を読んだらよいか、わからないのである。

 

そこで、40冊ファイルを用意し、

B5版で裏表のプリントを綴じて、毎時間、セートに提供した。

本の抜粋である。

1学年7クラス。

授業のたびに新しいプリントを綴じて、ファイルを使い回す。

 

セートが読みやすく、おもしろい本を選ぶ。

読んだら、次を読みたくなる「さわり」の部分だけを印刷する。

 

自分自身、本を読んでこなかったから大変だった。

ツマが大量の本を読んでいたので、いろいろアドバイスをもらった。

 

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古畑任三郎、秋山小兵衛、

ビートたけし、さくら桃子 …

映画、テレビ番組が本になったもの、

名作のダイジェスト本、

マンガのノベライズ、

スポーツ関係、

レキシの授業に出てくる古典の現代語訳、

宮沢賢治芥川龍之介などの短編、

星新一のショート・ショート  … 。

 

これらの本の中に、以前紹介した『さらば、悲しみの性』も含まれている。

 

セート曰く、「先生のプリントは面白い。

だけど、いつも、終わりが途切れている」と。

 

「あれは、抜粋だよ。

そのあとは、君たち自身が図書館から本を借りてきて読むんだよ」と答えた。

 

朝の読書が崩壊しているクラスのセートも、

自分のジュギョーでは、実に見事に読んでいる。

 

「そうだ、朝の読書もジュギョーにすればいいんだ」と思った。

教務のセンセーに相談する。

 

「読書の時間を、何という科目にするのか。

仮にコクゴの設定科目にするとすれば、

コクゴの免許を持っているキョーシでなければ、指導できない。

だから、読書の時間をジュギョーにすることはできない」と言われた。

 

さあ、このあとどうなったでしょう ?