人生百年 有為自然

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有為自然 512   京都の 夏の夜のはなし  

  京都の 夏の夜のはなし

 

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「暑い夏」といえば、京都。

就職試験。

40年以上前の話である。

 

1年先に京都に就職した大学時代の友人。

彼をたよって、亀岡に泊まった。

東京出身の彼が借りていたのは、民家。

エアコンなどない。

夜になって驚いた。

暑いうえに、完全な無風。

身体に暑い空気がまとわりついたままであった。

 

就職試験が終わって、高校時代の同級生に会った。

久しぶりであった。

彼も受験に来ていたのである。

試験が終わってから、

篠田正弘監督の映画桜の森の満開の下「心中天の網島」を見た。

岩下志麻が主演女優。

映画を観て遅くなったので、彼の下宿に泊まった。

 

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京都の夜は、亀岡以上であった。

狭いアパートの一室に、オトコ二人。

暑くて無風で、寝苦しかった。

京都の夏の夜は、とにかく暑かった。

おまけに、

部屋に張ってあったアイドル女性歌手のポスターを、ちょっとからかった。

そのために激怒された。

この話のつづきは、また明日。

 

なお、京都からは採用の内定通知が来た。

時、すでに遅し。

首都圏で、中途採用されていたのである。

 

京都は、惜しかった。

京都に就職していたら、暑い夏になじんでいただろうか。

 

話は変わるが、当時、親戚じゅうから自分は、

「ケッコンできないだろう、

仮に、ケッコンしても逃げられるだろう」と言われていた。

 

もし京都で就職していたら、

奇跡の出会いはなく、今の生活も住まいもないことになってしまう。

中途採用は、これも「塞翁が馬」か。