人生百年 有為自然

人生百年。地域づくり、日々の生活、思いなどを中心にしたブログです。

有為自然 639   数字が減っているウラに 何がある ?

   数字が減っているウラに 何がある ?

 

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ピーク時2447人から、9日連続で千人を下回る。

東京都のコロナ感染者数は、急速に減少している。

医療現場がひっ迫にしているなか、少しホッとしていた。

ところが、2月3日の新聞を読んでギョッとした。

 

東京都は、コロナの検査方法を変えたというのである。

1月22日付で

「積極的疫学調査の規模を縮小する」と保健所に通知したそうだ。

保健所の負担を軽減するためだと。

 

「積極的疫学調査とは、陽性者からの聞き取りで、

濃厚接触者を追跡調査すること。

 

市町村をまたぐ濃厚接触者、

勤務先の濃厚接触者を調査しないことになったのである。

「濃厚接触者」の「無症状感染者」には、カウントされない人も出てくる。

だから、見かけ上の陽性者は減る、と。

う~ん。

 

あいかわらず、PCR検査を抜本的に増やすことをしない。

濃厚接触者の調査も減らす。

すると、「無症状」の市中感染は広がる。

 

一方、見かけ上の陽性者数を見て、人びとはホッとする。

ゴーツーを再開させたい。

ゴリンを開催したい。

目先のゴーツーや、ゴリンに目がくらんでいるセーケン、ザイカイ。

ひょっとしたら、数字を少なく見せるため ?

 

これで、ゴーツー、ゴリン開催へと突き進んだら。

コロナの第4波、第5波が来るだろう。

感染者、重症者、死者がどんどん増える。

倒産・失業、生活困窮者も。

しかも経済の回復は、ますます遠ざかる。

 

新聞記事とは、「数のマジック」

斎藤美奈子 東京新聞2021年2月3日 本音のコラム)である。

彼女の文章は、好きだ。

切れ味がよい。

 

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有為自然 638   トコロジストって  所ジョージさんの話 ?

   トコロジストって 所ジョージさんの話  ?

 

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トコロジストって、言葉を知っていますか ?

最初、所ジョージさんのような生き方をする人 ?」と思いました。

ところが、全く違ったのです。

 

トコロジスト?

 

ピアニストはピアノ奏者。

サイエンティストは科学者。

トコロジストは(ところ)、つまり場所の専門家なのです。

 

鳥や植物など一つの分野でなく、

地域を歩き、

地形に歴史、

文化に都市計画と総合的に観察する。

野鳥の会の先輩、故・浜口哲一さんが提唱した造語です。

   …

明治の殖産興業、昭和の高度成長 …

家には疲れて寝に帰るだけ。

しかし、 … コロナ禍で変化が加速しました。

   …

家族や住環境を見つめ直した人が多いのではないか。

本当に大切なもの。

それが自分の暮らしや家族なら、隣人や地域は無視できない。

家庭と職場の間で素通りしがちな「トコロ」に目を向ける機会である。

 

多摩プラーザの … 街づくりに取り組む市民グループ … 。

「まず住民に地元を知ってほしい」と、

魅力をまとめた冊子や地図の発行などを続けてきました。

遊歩道に通じる石段のペインティングに地域ぐるみで取り組みました。

子どもたちが大喜びし、街の風景が明るくなりました。

 

コロナ禍でうれしかったことがあるそうです。

それは、遊歩道を散歩したり、ジョギングしたりする住民が増えたこと。

… 大好きな野鳥のさえずり

木漏れ日の心地よさを感じ取った人が大いに違いない。

  …

「街は行政や開発公社に与えられるものじゃない。

これまでも住民がつくってきたし、

これからも住民が守り、育てなければ荒廃する」

  …

こうした取り組みは一見、微力かもしれませんが、

法や条例に基づかなければ動くことのできない国や自治体、

営利目的の企業と異なり、

個人の趣味や関心に応じて多様な問題に身軽に取り組むことができる。

また、現場密着であるがゆえに先駆的であることが多く、

同じ志を抱く仲間とも連帯しやすいのです。

 

市民の力によって社会の課題に立ち向かう。

こんな目標を掲げた国連は、2001年を「ボランティア年」と定めました。

21世紀「ボランティアの世紀」と呼ばれるゆえんです。

それから20年。

世界レベルの環境破壊、国レベルの人口減少や高齢化で不透明な未来に、

コロナ禍がさらに影を落としています。

 

かつて、英国の環境活動家B・ウォードは

「世界規模で考え、暮らしの中で行動しよう」と説きました。

地球がインターネットでつながる現代、

市民の善意が地域の原動力となり、国や世界を変える可能性は高まっています。

 

地域を歩くことから始まるトコロジストも、そんな希望を宿しています。

 

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実は、この文章の4行目からは、

1月3日の東京新聞の社説の抜粋です。

「年の始めに考える トコロジストの勧め」。

 あまりにも自分の考えと似ていたので、驚きました。

 

ただし、ジジイは「野鳥の観察」からスタートしたわけではありません。

安全安心の地域づくりのための花壇・草刈り・剪定

高血圧を治すためのウォーキングがきっかけでした。

 

社説全文は、ネットで検索できます。

関心のある方は、ぜひ、ご覧ください。

 

正月早々、本当にびっくりした文章でした。

みなさんは、どう感じられましたか ?

有為自然 637   次の「一手」  いや「三手」  

   次の「一手」  いや「三手」

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1月は、ダイヤモンド富士だけを追いかけていたわけではない。

 

ずっと「宿題」に追いまくられていた。

やっと、3つの文書を自治会の役員会に提出。

文書をまとめるために、

自治会のあり方を考える会」を2度も開催し、検討した。

 

まず自治会改革の提案」である。

  毎年、30名近くの役員・班長が総入替えになるため、

  役員・班長の仕事の負担が大きい。

  そこで、仕事内容を明瞭にし、軽減すること。

  自治会役員・班長を支えるボランティア「サポーター登録制度」をつくること。

  まさかのときのための「自主防災組織」を機能させることなどを提案した。

 

次に、「入会案内のチラシ」(案)をつくった。

  新住民の勧誘のためである。

 

「〇丁目の魅力」を、会のメンバー(80代半ばのダンセー)につくってもらった。

  〇丁目は、どんなに魅力的な地域なのかをまとめる。

  ウォーキングの成果が反映された内容だ。

  ダイヤモンド富士、ホタル、タヌキ、棚田、ハスなども、もちろん登場。

 

卒論を、やっと出し終わった感じである。

職業病のせいか、

こういうまとめの作業になると、ついつい引き受けてしまう。

4月からは、これらの改革案をどうやって生かしていくか、である。

 

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そんな作業をしていたら、

およそ10年ぶりに役員の当番がまわってきた。

「誰でも気軽に役員を引き受けることができる自治会」が自分たちの目標。

さて、どうするか。

 

現在、花壇づくり、草刈り・剪定、自治会改革、

3つのボランティアのまとめ役をしている。

 

自治会役員のポストは、何を引き受けるか。

 

ジジイが、絶対に避けなければならないこと。

それは、いったい何でしょう ?

おわかりになりますか ?

その答は、新役員の結果が出たあとに報告します。

有為自然 636   ダイヤモンド富士の 追っかけ

  ダイヤモンド富士の 追っかけ

 

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1月は、ダイヤモンド富士をたずねて三千里ではなく、

百里でもなく、何百米(㍍)

6日間、丘の上に登った。

その場所も違う。

とにかく、太陽の追っかけをやっていたのである。

これまでの人生で、

ダイヤモンド富士なんて、全く無縁だった。

 

教えてもらった最初の3日間は、

富士山の斜面に、夕日が入った。

ダイヤモンド富士には、ならなかった。

しかし日没後の富士山のシルエットは、驚くほど美しい。

葛飾北斎の気持ちが、ほんの少しだけ分かるような気がした。

 

3日目のこと。

近くにいた老夫婦に、

「この時期、ダイヤモンド富士が見えるそうですよ」と話しかけた。

 

すると、「それは、1週間後の1月〇日ごろでしょう。

私たちは、毎年、見に来ています。

カメラを持った人が、やってきますよ」との返事。

 

「そうなんですか。

じゃ、来週、見に来ます」と言うと、

「来週、またお会いしましょう」と去って行かれた。

 

そして、1週間がたった。

老夫婦とも再会。

ボランティア仲間も、5人来た。

10人を越える人が集まった。

途中1日、別な場所からも見た。

だから、5日目。

 

初めに日時を教えてくれた大先輩もやってきた。

彼は80代半ばで、まだ勤めている。

会社を早めに終えての参加。

「計算式に、富士山の高さを入れそこなった。

初歩的なミスだ」と。

 

そして、みんなで、ダイヤモンド富士を撮った。

5日目も、ほんの少しずれた。

「明日は、〇〇のところから見て見よう」ということになった。

 

「来年は、このあと飲もうよ」

「こんな寒い所じゃ、ムリ、集会所にしよう」

やっぱり、アルコール談義。

 

6日目。

新しい場所に向かう。

途中、見知らぬ高齢ダンセーから声をかけられる。

「○○公園は、どこでしょう ?

ダイヤモンド富士を見に行きたいのですが」

「私も行くところです。

私の勧められた場所の方が、よく見えると思います。

一緒に行きましょう」

 

ほんの少し雲がかかっていたが、ダイヤモンド富士に出会えた。

わが団地からは、1キロほど離れている。

でも、よく見える場所だった。

6日目は、わが団地の住人は一人もいなかった。

 

年2回のダイヤモンド富士

地域の名物にして、みんなで盛り上がる機会にしようと、

今から考えている。

有為自然 635   ひとつ ふたつ みっつ マングローブ ? 

  ひとつ ふたつ みっつ  マングローブ ?

 

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南関東にも、久々の雨、そして雪。

乾燥しきった花壇(兼 畑)に、恵みの雨と雪だ。

 

小さなスイセン

黄色い蕾が、花になった。

早朝の太極拳で、ぽつんと咲いているのを発見したのだ。

久しぶりに春が近づいていると感じた。

 

ヒヤシンスの芽も出ている。

ひとつ、ふたつ、みっつ、マングローブ … 。

最近、「みっつ」のあとに出てしまう言葉だ。

全部で16もあった。

 

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昨年の春に亡くなったボランティア仲間の、

奥さまからいただいたクリスマスローズ

20株あまり。

春には、何とか咲いて欲しい。

 

ビオラ4株は、大丈夫そうだ。

寒さと乾燥で枯れかかっていたジュリアン5株。

無事、冬を乗り切るか心配だ。

 

花壇(兼 畑)には、泥つきネギが8本、首まで埋まっている。

緑の葉の部分は切り離した。

そして、料理に使っている。

使い切ったので、残りの白い方を少しずつ掘り起こす予定だ。

この時期、わが家では泥つきネギを愛用している。

 

ノラボウ菜。

間引いて、食べなきゃ。

 

できあがった堆肥を、コンポスターからスコップで掘り上げ、

アスパラガス、ミョウガ、キウイの植えてあるところにまいた。

今年は、収穫を増えしたい。

 

♫ も~すぐ 春ですねぇ

そんな気分になる。

有為自然 634   コーリツ と シリツ

  コーリツ と シリツ

 

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Yさんへのお返事の続き。

遅くなってしまいました。

 

もし自分に子どもがいたら、

子どもの通うガッコーをコーリツにするか、シリツにするか、

迷ったかもしれません。

自分自身、運動が苦手なために、

いじけた「公立」小中学校時代をおくったからです。

 

Kセンセーの同僚には、子どもを私立に行かせるキョーシもいたそうです。

公立のキョーイクの実態を知っていたからでしょう。

 

経済的に恵まれていなければ、私立には行けない。

一定以上の収入がある家庭の子だけが、入ることができる。

地域とは無縁な子たちだけのガッコー。

 

裕福な家庭の子たちが集まった、エリート私立ガッコー。

そういったガッコー出身の政治家・官僚、経済界の人間たちには、

一般庶民の感情はわからないでしょう。

しかし彼らが、このクニを牛耳っている。

恐ろしいことです。

 

Kセンセーが、

私立コーコーで、キョーシ相手に講演したときのことを話してくれました。

終った後、私立の若い先生方と話したそうです。

出るわ、出るわ、私立のキョーシたちの不満。

 

公立は、そのガッコーがイヤになったら、逃げることができる。

転勤という方法で。

だから、腰をすえて頑張るキョーシがいなければ、

荒れたガッコーは大変なことになる。

 

一方、私立のキョーシたちは、逃げ出すことができない。

人間関係が、固定化しているので、大変だ。

ガッコーの体質の改革は、ほんとうにむずかしい。

 

話し変わって、カナダの学校で、募金を呼びかけるということと、

結構、集まるという話に驚きました。

ニホンでも、運動部が全国大会に出場とかいう時には、集めますけど。

また、カナダで予算がないのでキョウカショがない、というのにも驚きます。

 

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またまた、話しが変わります。

ニホンのキョーカショ制度は、ひどいものですよ。

モンカショーによる「検定」で、

気に食わないキョーカショにはチェックが入ります。

逆に、「とんでもキョーカショ」が検定を通過。

また地方自治体の長が、キョーイクイインカイの人事を使って、

特定のキョーカショを採択させる。

採択の経過をシミンに公開しない。

キョーカショを実際に使っている現場のキョーシの声をきかない。

 

シミンの努力によって、

キョーカショをめぐる実態が、少しずつシミンに知らされるようになりました。

その結果、変わってきましたが、油断できません。

 

Yさん、子どもさんのキョーカショのことですけど、

この際、本当に必要な学力とは何かを考えてみる機会にしたらどうでしょう。

心配でしたら算数など、

ニホンのもののうち優れたものを取り寄せるのもいいかもしれません。

 

キョーカショの話になると、ついつい熱くなってしまいます。

キョーイクガッカ出身ですから、仕方がありませんね。

 

いずれにしても、キョーイクにかかる費用は、無料にすべきです。

 

返事が中途半端になっていたので、またまた書きました。

有為自然 633   スポーツは フェアプレーが一番

  スポーツは フェアプレーが一番

 

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発言したら、

ヒ〇〇ミン扱いされるのではないかという不気味さがあった。

それは、ゴリン問題。

 

世論調査によると、

7~8割の人が「この夏は無理、中止・延期すべき」とのことのようだ。

そこで臆病なジジイも、

久しぶりに取り上げることにした。

 

世界的には、コロナ用のワクチン接種がはじまったばかり。

夏までに世界中で、ワクチンによってコロナを終息できるのだろうか ?

蔓延したままの状況で、世界から選手たちを集めるのだろうか ?

変異種などが、ニホン国内に大量に入り込む危険はないのか ?

 

コロナが蔓延しているもとでも、

練習できる環境にあるアスリートと、できないアスリート、

ワクチンを接種できるクニできないクニ、

ゴリンに参加できるクニ、できないクニ。

こんなアンフェアな状況でも、ゴリンを強行するのだろうか ?

そんな不公平な大会で、メダルをとりたいのだろうか ?

メダルをとったら、わがコクミンは大喜びするのか ?

 

コロナが終息していないなか、猛暑のなかで行われるゴリン。

それに医療従事者も動員される。

コロナ対応、ワクチン接種、ゴリン。

この3つに対応できるのか ?

医師や看護師が不足している状況でどうするのか ?

 

4年ごとにめぐってくるゴリン。

アスリートたちの気持ちを思うと … 。

頑張っている選手を応援している人たちの思いも … 。

 

しかし、コロナのために大事な人を看取ることもできなかった人たち。

葬式にも行けなかった親族・友人・知人。

失業・失職した人たち。

卒業式・入学式・修学旅行・遠足・行事などもなくなった小中高生。

就職が狭められた若者たち。

成人式もなかった。

頑張っているのに、給料もボーナスもカットされ、差別される医療従事者たち。

飲食業をはじめ、さまざまな分野の人々が今なお苦しんでいる。

コンサート舞台も開けない人たち … 。

 

チャンスを失ったのは、オリンピック選手に限らない。

チャンスを奪われた人々は、いっぱいいる。

オリンピックのアスリートたちだけが特別扱いすることには、違和感がある。

 

そもそもスポーツのフェアプレーの精神とは縁遠い人たちが、

トーキョーゴリンを画策した。

開催地を獲得するために、カネを使ったという。

「フクシマゲンパツは、アンダーコントロールだという」ウソまでついた。

文化的な建築遺産も破壊した。

スーパーマリオを、自分の宣伝のために利用した人物も。

ゴリンでシジリツを上げて、ソーセンキョで勝とうとしている人たち。

 

かつて子どもの時に田舎で見た、あの聖火リレーの煙。

わが家にも、白黒テレビがやってきた。

ジジイにも、郷愁はある。

 

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だが、国威発揚、メダル競争、商業主義、莫大な出費、政治利用 … 。

もはや、素朴な気持ちでゴリンを受け止めることはできなくなった。

悲しいことだ。

 

いずれにせよ、コロナの収束を第一目標にしてほしい。

昨日につづき、大マジメばなしでした。

これでも、押さえて書いたつもりです。