「運」を売る 片や「悪意」を売る
「運」を売る、というのがいいですね。
「幸運」にもなるし、「悪運」にもなってしまう。
単純なのですが、面白い。
自分は「喧嘩」ばかり売っていました。
そのせいでずいぶん「敵意」を買いましたね(笑)。
「この恨みはらさでおくべきか」と思ったことはありませんか ?
よどみが、先輩社員に恨みをもつ後輩社員に与えたのは「わら人形焼き」。
食べれば、にくい相手をのろう力を手に入れることができる。
人形焼きを食べた彼と、のろわれた先輩社員は、どうなった ?
悪夢に困っていることはありませんか ?
先輩社員の4歳の娘は、毎晩毎晩、悪夢を見るようになりました。
娘の父親は「獏ばくものか」を買って、娘に食べさせます。
「獏ばくものか」とは、悪夢を食べる神獣・獏の霊力を宿しているのです。
食べた娘は、どうなったでしょう ?
電話番号やメールアドレス。
友だちに教えたら、どうなります ?
電話がきたらすぐにとらなければいけません。
メールが来たら、すぐに返事を打たなければならなくなります。
わずらわしくありませんか ?
小学生の智美は、じぶんのかわりに電話に出たり、
メールをしてくれる「分身」がほしいと思いました。
そこで銭天堂で「留守電でんシール」を購入します。
すると … ?
小学生の頃のクラス替えで、「あの子と一緒のクラスになりたい」、
「あいつとは一緒になりたくない」と思ったことはありませんでしたか ?
4月から小学3年生になる勝は、
どんな願いもかなえてくれるという「絵馬せんべい」を買いました。
さて勝と、好きな子・嫌いな子の新しいクラスは ?
クラス替えでどうなったでしょう ?
孫から「ばあばって、顔がしわしわだね」と言わたことありませんか ?
ショックを受けた雪江さん。
食べたらしわがなくなるお菓子「しわとり梅干し」を買いました。
雪江さんのしわは ?
兄や姉になってみたい、
弟や妹になってみたいと思ったことはありませんか ?
明は小学5年生。
しゃくにさわる小3の双子の妹と、甘ったれの6歳の弟がいます。
親からはいつも「お兄ちゃんでしょ」と言われ … 。
末っ子になりたいと思った明が食べたのは、
兄弟順を変えることができる「兄弟だんご」。
食べた明は ?
そんなに太っていない、ちょうどいいスタイルの持ち主なのに、
ダイエットしようとしている人いませんか ?
主人公の姉が「自分は太っている」と思い込み、ダイエットにはまっていました。
そしてついに手を出したのが「ミイラムネ」。
その結果 … ?
「運」を売るのが、「銭天堂」のおかみ紅子(べにこ)。
「悪意」を売るのが、「たたり目堂」のよどみ。
「運」と「悪意」。
「運」は、良くも転べば、悪くも流れる。
ふ ~ ん、そういうことか。
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 第3巻』(作・広嶋玲子 絵・jyajya 偕成社)でした。
検索したら、放送時間が出ていました。
みなさん、ぜひどうぞ。
NHKEテレ1・東京
1月25日(火)午後6:45~午後6:55(10分)