自分の地域の「災害特性」を知る
近所づき合いが 大切 240904
外は土砂降り。
筋トレが終わる頃に、集会所に着いた。
女性が10人ばかり。 (みなさん、私より高齢)
お一人だけ、80歳を越えた男性。
* あいさつ
「今日は、女子高生の集まりという感じですね」。
もちろん、笑いが起きた。
「専門家はAさん。 私は前座ということで引き受けました」
A4サイズ、4ページの資料を配布。
「私の話が眠くなっても、
この資料を家でじっくり見てもらえばわかります」と説明を始める。
1 日本は、世界有数の「地震大国」
大陸移動説やプレートテクトニクスについて、ちょっと触れる。
自分は高校時代に初めて知った、と。
みなさんの時代には、学校でまだ教えていなかったのでは、とも。
2 地震は必ず起きる
予知することはできないが、備えることが大事。
正しい知識で、災害を想像する。
甘く見てもいけないけれど、恐れすぎてもよくない。
「杞憂」という言葉について、その由来などに脱線してしまう。
うなずく方が多かった。
「○丁目」の「地域危険度」は ?
行政のデータでは、倒壊・火災・総合の危険度はすべて「1」。
建物の全壊は、ほぼない。
建築基準の改正後に、旧公団が造成した戸建ての団地だからである。
高台で、地盤もしっかりしている。
ただし、建築業者が手抜き工事していたら、危ない。
火災は起きる可能性がある。
家具などの下敷きになり、ケガをする人は、相当数ある。
停電、ガス停止、水道の断水はある。
火事が起きても、消防車が来ることは期待できない。
(市内、数か所で火事が起きていることを想定したら、まず無理)
家具の下敷きになっても、救助隊が来ることは期待できない。
ケガをしても、救急車は高い確率で来ない。
4 「○丁目」の一番の問題は、高齢化
市内有数の高齢地域。
65歳以上の高齢者の割合は、50%を超える。 (市の平均は、約30%)
資料には、「○丁目」の年齢別の棒グラフを掲載。
ベビーブーム世代が断トツである。
5 それでは、どうするか ?
家具類の固定.
寝ているところに家具が倒れてこないレイアウト。
断捨離を進めておいた方がいい。
地震災害発生後には、ゴミ処理場は満杯になる。
家の中を移動しやすくしておく。
「○丁目」は「在宅避難」が基本。
建築基準の改正後の建物だから。
中学校に開設される「避難所」へは、家が倒壊した住民などが中心。
何よりも、助け合いのできる「近所づきあい」が大事。
まずは、あいさつ。 向三軒両隣、ペット仲間など。
自治会への参加。 新住民の加入促進。
地域ボランティアなどへの参加。
6 「災害伝言ダイヤル」など、安否確認方法を習得しておく
私も慣れていないので、みなさん、検索して試してみてください。
7 最低限の備蓄をする
水 市販のペットボトル 大型ペットボトルに水道水
食料のローリングストック
わが家は、東日本大震災の時は、備蓄があったので全く大丈夫だった。
ところが油断していたので、今回の米不足には対応できなかった。
懐中電灯
簡易トイレ
8 「○丁目」自主防災組織
わが地域の「集会所」は避難所ではない(狭い)。
○丁目の「災害情報センター」になる。
「避難所」は、中学校。
「○丁目自主防災組織」の役員は、数年前から「任期なし」になった。
それまでは毎年、全員交代の役員・班長だったので、継続性がなかった。
9 今年 これから行われる 自治会の「班会議」
隣近所での安否確認の「声掛け」のことを話し合っておきましょう。
長くなりましたが、こんな内容でした。
20分程度ですます予定だったのに、1時間近くかかってしまいました。
私の話に脱線が多すぎたせいです。
(脱線を含めると長くなるので、ブログでは省略)
みなさんは、とっても真剣で質疑も活発でした。
「私たち『○丁目』に特化した話だったので、よかった。
とてもわかりやすかった」と言われました。
「自分の地域」におきかえて、考えて見ることをおすすめします。
それぞれの「地域の災害特性」をふまえることが大事です。