人生百年 有為自然

人生百年。地域づくり、日々の生活、思いなどを中心にしたブログです。

有為自然 77    たけしの『少年』は 身につまされます

  たけしの『少年』は 身につまされます

 

f:id:uwisizen:20190617044702j:plain

 

運動会が嫌いな子は、世の中にどれぐらいいるのでしょうか。

私は、イヤでイヤで仕方がありませんでした。

カケッコが終わると、それまでの緊張感からようやく解放されます。

 

今話題のビートたけし、いや北野武

彼の作品『少年』新潮文庫 2002年)

「ドテラのチャンピオン」に出てくる、マモルの兄・真一のこと、

よく理解できます。

 

なにしろ子どものころからどんなスポーツも大嫌いで、

駆けっこでも何でもクラスのドンジリだった。

通信簿で他の科目は「五」がズラッとならんでいたのに体育だけは、「二」だった。

本当は「一」なのだが、先生のお情けで「二」にしてもらっている、

というのがオフクロの口ぐせだった。

 

オクメババアの店で兄も

「食べれば必ず運動会に勝つっていう有難いチョコレート」を買っていた。

 

運動会の途中で激しい雨が降ってきた時、

中止になるのではとニヤニヤしている真一。

 

先を走る五人が転倒したとき、

「形相を激しく変え」「別人の顔つき」になった真一。

しかし、結末が、悲しい。

 

「チョコレート」ではありませんが、運動会の前の晩に、

干したマムシの骨粉を飲んだことがあります。

もちろん運動会では、マムシの効果は全くありませんでした(笑)。

   マムシは、それ以前に父が夜、

   ウナギ捕りにいったときに鉾で突いて持ち返ったものです。

   朝日にあたりながら、鉾の先でくねっている骨だけの姿を見ました。

   その骨を火鉢の隅に立てて、乾燥したのです。

 

私の体育の成績も「2」ではなく、本当は「1」だったと思っています。

 

とにかく運動会がイヤでイヤでしようがない子どもでした。

それは高校まで続きます。

高校での話は、また別の機会に。