ツナギを着て 「汲み取り式トイレ」に行ったら …
皆さん、台風は大丈夫でしたか。
首都圏も、昨日の風はすごかったです。
さて、お盆や正月には、いつも父母の実家(両祖父母の家)に帰っていました。
子どもにとっては、「楽しい思い出」です。
しかし、本家の嫁にとっては、大変なことだったと思います。
「義理の兄弟姉妹」と「甥っ子」や「姪っ子」が押し寄せてくるのですから。
お正月に母の実家に行ったときのことです。
叔父のツナギを借りて着ました。
そのまま近所のお店に買物に行くことになります。
腸の弱い私は、直前にトイレに行きたくなりました。
当時は、「汲み取り式トイレ」(ぽっとんトイレ)です。
ツナギのポケットに財布を入れたままでした。
上半身を脱ぎ、しゃがみます。
用をすませ、買い物に行こうとしたら、財布がないのです。
トイレに落としてしまいました。
汲み取り用のフタを開け、私が長いひしゃくで〇〇便を肥桶に入れます。
それを叔母さん(母の弟嫁)が、肥桶をかついで、裏の田んぼの肥溜めまで運びます。
便槽の底が見え、カラになるまで何度も何度も繰り返しました。
正月三が日のことなので、近所の評判になったそうです。
見つかりました。
財布を近くの小川までもっていきます。
必死で洗いますが、茶色のシミはとれません。
祖父が、囲炉裏で乾かしてくれました。
渇くやいなや、それをもって近所のお店に買い物に … 。
この話は、私にとって「面白い思い出」「笑える話」でした。
ところが母から、
「〇〇さん(母の弟嫁)から、いつもこの話をされる。
姉さんたちは、手伝わなかった、と」。
この話を聞くたびにつらい、というのです。
確かあのとき、母も手伝うといったけど、叔母さんがそれを断ったような気がします。
母は、自分の息子がやらかしたことなので、
すぐに着替えて手伝えばよかったんですね。
叔母にとっても、母にとっても、「イヤな思い出」なんです。
それ以来、私にとっても「苦い思い出」「笑えない話」になってしまいました。
ところで、皆さん。
「お札」はどういう経過で皆さんの手元に届いているか、想像したことはありますか。
くれぐれもご注意ください。
お札を扱った後は、必ず手を洗うようにしています。
なお、この話はキャッシュレスのお薦めではありません。
私は現金とカードの「併用」派です。
キャッシュレスに対応できない、
中小小売店、高齢の店主たちのことを考えると、そうなってしまいます。