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有為自然 302   ニホンシの ジュギョーをめぐる衝突  話(13)

 ニホンシの ジュギョーをめぐる衝突  話(13)

 

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前回のニューシハンテーカイギでの激論のついでに。

Kセンセーは、喧嘩っ早い。

ニホンシのジュギョーをめぐって、同僚先輩キョーシと衝突した話です。

 

Kセンセーが赴任したジョシコーの、先輩のニホンシキョーシは、

江戸時代までしか教えていませんでした。

何かのはずみに、口論となりました。

 

Kセンセーは「ゲンダイシまで教えるべきだ」と主張します。

 

「ゲンダイシまで学んでこそ、生徒たちは自分も歴の中にいると受け止める。

ゲンダイシまで教えるのは、キョーシの義務だ。

無理だと最初から言っていたら、ゲンダイまでいくわけがない」と。

 

すると先輩キョーシは、

「大学で歴史を学んでもいないくせに」と言い放ちました。

 

Kセンセーは、

「クソーッ!!」と思ってニホンシのジュギョーに必死に取り組みます。

1年間の授業時間数を計算して、

原始・古代・中世・近世・近代・現代すべてに、時間を割り振りします。

わずか週3時間のニホンシのジュギョーですから、相当に大変なことです。

「新幹線授業」といってもいいでしょう。

 

あるとき、彼が教えていたセート3人が職員室に来て、

「Kセンセーいらっしゃいませんか」とたずねたそうです。

Kセンセーは不在でした。

 

3人のセートたちは、例のニホンシキョーシにつかまり

「Kセンセーのニホンシの授業はどうだ ?」と質問を受けます。

 

彼女たちは、その質問に「悪意」を感じ取り、

「Kセンセーの授業は、とってもわかりやすくて面白いです」

と声をそろえて返事しました。

質問したキョーシは期待がはずれたので、苦々しい表情に変わったそうです。

 

ずいぶんあとになって、彼女たちからその話を聞いた彼は、

「胸がすく思いがした」と話してくれました。

そのときのジョシセートたちに感謝だというのです。

 

彼が転勤した後、後輩にあたる別なキョーシも嫌がらせを受けたそうです。

 

Kセンセーは、「今思い出しても、実に嫌なヤツだった」と言っていました。

そのキョーシは、彼から別なことで激しく追及されると、

逃げるようになったそうです。