人生百年 有為自然

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有為自然 598   定期テスト中に 大事件が起きた (107)

  定期テスト中に 大事件が起きた  (107)

 

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「兄ちゃん、セートに負けたら、絶対ダメだよ。

負け犬は、わかるからね」と、

キョーシに成りたての頃、従弟に言われた。

 

従弟はコーコー時代、バンチョ―をしていたのである。

ワルのセートたちへの対峙の仕方を教えてくれた。

 

久しぶりにKセンセーが語ります。

 

4月、ジュギョーのクラスに行くと、

かなり目つきの悪いセートがいた。

冷たい視線。

敵意を感じた。

内心、ブルッとした。

 

「しまった」と思ったが、もう遅い。

一瞬、こちらの目線に「弱さ」が出てしまったのだろう。

彼が、眼を飛ばして勝ったのである。

その後、彼の存在は、クラスの雰囲気を悪くしていった。

 

そのクラスの担任は、それに反比例して弱い。

弱いなんてものじゃない。

全く抑えがきかないのだ。

そのために荒れるクラスになった。

 

そして、事件が起きた。

ふつう定期テストのときには、まず教室全体が静まる。

静寂の中で、テスト用紙が配られる。

セートは黙って待つ。

「はじめ!!」の合図と同時に、テストが始まる。

 

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ところが、このクラスは全く落ち着かないのである。

自分がそのクラスの監督の時は、怒鳴って静かにさせた。

 

ある試験のとき、ワーワーいうなかで、テストが始まった。

事件が起きたのは、弱いクラス担任がテスト監督のときだった。

 

その夜、クラス担任ではなく、

自分のところへ、そのクラスのジョシセートから電話がきた。

「センセー、あのクラスで、試験をうけたくないです」

「どうして ?」

 

さて、テスト中に、何が起きたとお思いになりますか ?

Kセンセーから聞いた話。

明日も続けます。