セーキョーイク そんなに単純な方法 ? 話(43)
Kセンセーの話は、続きます。
他校で行われていたのは、河野美代子さんを招いての講演。
また、彼女の著書をセートに読ませること。
彼女を広島から呼ぶにはカネがかかるし無理だ。
ジュギョーでやるには、どうすればいいか。
驚いたことに彼女の本が、1クラス分の冊数、
赴任したコーコーにはあったのである。
以前、LHRの時間に彼女の本をセートに読ませるキョーシがいたのだろう。
だったら、自分のゲンダイシャカイのジュギョーのときに
教えているセート全員に読ませればいい。
そこでジュギョーで、本を読ませることにした。
念のために、設問プリントも用意。
設問プリントの最後に、読んだ感想も書かせる。
セートたちは、読み始めた。
ひと言も私語を発しない。
本の中身にくぎづけになった。
「何で、こんな本を読ませるんだ」などというセートは一人もいない。
かつて、「何でもよいから、自分の好きな本をもってきて読みなさい」
といったジュギョーをしたことがある。
そのとき、読書しようとしないダンシセートに、この本を渡した。
自分の授業の時間には読み終わらなかったため、
ずっと読み続け、他のジュギョーのときも読んでいたそうだ。
「あの〇〇君が、授業中に
マンガじゃなくて『本』を読んでいたんですよ」と、
他の教科担任から報告があった。
だから、「この本は、絶対に大丈夫だ」という自信があったのだ。
さて、河野美代子さんとは、いったいどんな人なんでしょう ?
本の題は ?
どんなことが書かれている本でしょうか ?