猛暑の中 たまには「涼しい話」
おやじの若い頃のはなし。
勤め先での宿直(夜勤)。
かつての民家が、宿泊所。
蒸し暑く、眠れない。
田舎で、エアコンなどない時代。
夜半、何者かに押さえつけられる感じがして、目を覚ました。
天井の隅の方に、す~っと白いものが消えて行った。
また床に就く。
うとうとしていると、再び押さえつけられた。
また起きる。
白いものが消えてゆく。
「これは、いかん」と思って、その夜は朝まで寝なかった、と。
職場の人にその話をすると、
「言ってなかったけど、
あの家で昔、お婆さんが首をつって亡くなった」という話が返ってきた。
子どもの頃は、怖い話が好きでした。
オヤジに、またせがみました。
祖父(父の父)が危篤だという知らせがあったときのこと。
当時は、マイカーなどない時代。
父は通勤に使っていたスクーターで実家に向けて、数十キロ走った。
途中で背筋に、ゾクッと走るものがあった。
「ああ、ダメか。事故を起こしてはいけない」と思って、
スクーターを止めて、タバコを一服した。
実家に着くと、線香の匂いが漂っていた。
間に合わなかったのである。
祖父が亡くなった時刻と
オヤジがゾクッとしてスクーターを止めた時間が同じだった、とのこと。
父の話は、真に迫るものがありました。
この二つの話を聞いていたので、
高校時代、下宿で初めて金縛りにあったときは … 。
自室の外の廊下を歩く足音が聞こえたかと思うと、
ものすごい力で押さえつけられたのです。
その夜は、近所の伯母の家に行き、「幽霊が出た」と。
叔母は「そう」と言うと、布団を出して寝かせてくれました。
その後、金縛りに対してどうしたか ?
今日の記事はどれも以前、書きましたよね。
暑さのために、同じことを二度も書いてしまいました。
この方が、コワイですね(笑)。