美しい愛の物語 ? 嵐 のち ○○ 221117
病に伏している、愛しいパートナーのために健気に尽くす … 。
一度もパートナーに声を荒げたことがない … 。
物語にしても、現実にしても … 自分には考えられない。
傍から見たら、自分はジョセー尊重のジンカクシャと思われてきた。
料理を除き、家事一切をやり、
認知症や病人をかかえるパートナー一家と同居し、
センタクテキフーフ別姓制度が導入されるまでの「仮の姓」として、
パートナーの「姓」で婚姻届けを出し … 。
男女平等を唱え、職場の同僚ジョセーからの信頼も厚かった。
しかし、わが家の中では、別な顔のジンカクシャ。
すぐ癇癪をおこし … 。
「人格者」と「仁欠く者」。
字が違う(苦笑)。
介護を始めてから、パートナーとの凄絶なバトル。
病人に言ってはいけない言葉を吐き、
病人に言わせてはいけない言葉を吐かせる。
あまりにひどいので、ここでは具体的に書けない。
完全なパワハラであり、無神経な言葉の暴力である。
痛みがひどいために苦しんでいるアイカタ。
慣れない介護と家事一切、さまざまな交渉などでヘトヘトの自分。
「愛の美しい物語」よりも、
孤立した高齢者フーフ間の事件の方が想像しやすい。
凄惨、憔悴 … 。
何度かの嵐が過ぎ、やっと「笑い」が生まれるようになった。
アイカタは、病院で若い看護師さんたちから、
「うちのおばあちゃんと同い年だ」と言われたそうだ。
「大学で教えていらっしゃるのですか ?」とも聞かれたという。
差入れの沢山の本を読み、細かなメモをとりつづける姿や、
当意即妙な受け答え、博学がそう思わせたのだろう。
アイカタは、コーソツ。
しかし、膨大な知識をもつ。
読書量もすさまじい。
想像力、創造力、記憶力も抜群。
自分は遠く及ばない。
事情が違えば、大学の先生や作家になっていてもおかしくない。
自分とはまるで違い、知的能力が高い。
アイカタは高卒後も数年間、大学受験のための浪人生活をおくった。
ギフと同じ大学をめざしていたのだ。
しかし、本人の病気と家族の介護のために断念した。
そうでなかったら、異なる人生になっていたことだろう。
最近、アイカタをレベルの低いダジャレで笑かすと、
「骨折が痛いので、やめてくれ」と笑う(苦笑)。
心の底から笑える日が、一日でも早く来てほしいものだ。
教訓 私のような「仁欠く者」は、疲れると感情的になってしまう。
そうなる可能性のある人は、かねてから修養が必要 !!