人生百年 有為自然

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有為自然 963  美しい愛の物語 ?  嵐 のち ○○  221117

  美しい愛の物語 ?  嵐 のち ○○   221117

 

 

病に伏している、愛しいパートナーのために健気に尽くす … 。

一度もパートナーに声を荒げたことがない … 。

物語にしても、現実にしても … 自分には考えられない。

 

傍から見たら、自分はジョセー尊重のジンカクシャと思われてきた。

料理を除き、家事一切をやり、

認知症や病人をかかえるパートナー一家と同居し、

センタクテキフーフ別姓制度が導入されるまでの「仮の姓」として、

パートナーの「姓」で婚姻届けを出し … 。

男女平等を唱え、職場の同僚ジョセーからの信頼も厚かった。

 

しかし、わが家の中では、別な顔のジンカクシャ。

すぐ癇癪をおこし … 。

 

「人格者」「仁欠く者」

字が違う(苦笑)

 

介護を始めてから、パートナーとの凄絶なバトル。

病人に言ってはいけない言葉を吐き、

病人に言わせてはいけない言葉を吐かせる。

あまりにひどいので、ここでは具体的に書けない。

完全なパワハラであり、無神経な言葉の暴力である。

 

痛みがひどいために苦しんでいるアイカタ。

慣れない介護と家事一切、さまざまな交渉などでヘトヘトの自分。

 

「愛の美しい物語」よりも、

孤立した高齢者フーフ間の事件の方が想像しやすい。

凄惨、憔悴 … 。

 

何度かの嵐が過ぎ、やっと「笑い」が生まれるようになった。

 

イカタは、病院で若い看護師さんたちから、

「うちのおばあちゃんと同い年だ」と言われたそうだ。

「大学で教えていらっしゃるのですか ?」とも聞かれたという。

差入れの沢山の本を読み、細かなメモをとりつづける姿や、

当意即妙な受け答え、博学がそう思わせたのだろう。

 

 

イカタは、コーソツ。

しかし、膨大な知識をもつ。

読書量もすさまじい。

想像力、創造力、記憶力も抜群。

自分は遠く及ばない。

事情が違えば、大学の先生作家になっていてもおかしくない。

自分とはまるで違い、知的能力が高い。

 

イカタは高卒後も数年間、大学受験のための浪人生活をおくった。

ギフと同じ大学をめざしていたのだ。

しかし、本人の病気家族の介護のために断念した。

そうでなかったら、異なる人生になっていたことだろう。

 

最近、アイカタをレベルの低いダジャレで笑かすと、

「骨折が痛いので、やめてくれ」と笑う(苦笑)

心の底から笑える日が、一日でも早く来てほしいものだ。

 

教訓  私のような「仁欠く者」は、疲れると感情的になってしまう。

    そうなる可能性のある人は、かねてから修養が必要 !!