「医療事故」「訴訟もの」 物騒な言葉が飛び交う 221130
少し、時間をさかのぼります。
退院をめぐっての状況にいらだっていたが、だいぶ落ち着いてきた。
しかし、あまりにもひどいので、経過だけでも記録に残しておきたい。
町の整形外科の院長先生との会話。
「介護認定の意見書を書いていただけますか ?」
「ふつう、入院していた病院から紹介状や医療データをもってくるものだ。
あなたの話は参考にするが、ちゃんとした医者の資料が必要。
こんなにたくさんの病気をかかえていては、医療事故を引き起こしてしまう」
「すみません」
「あなたが、謝ることではない」
「救急病院の整形外科の先生に、
介護申請をすることを断られたから、来たのです。
入院中に、本人も整形外科の先生には一度も会ったことがなく、
退院時に、家族にも何の説明もなかったのです」
「過去は、もう忘れなさい。
今さら言っても仕方がない。
紹介状とデータを出してもらってきなさい。
介護申請の意見書には、ちゃんと対応します。
データを見た上で、治療方針を立てます」
街の整形外科クリニックの先生は、険しい顔で怒っていた。
もちろん、私に対してではない。
その日のうちに骨密度の検査も行ってもらった。
次の通院のときには、彼は実におだやかな顔をしていた。
別人かと思うほどである。
ほんとうは、こんなに優しい先生だったのだ。
救急病院の内科の先生にも会った。
「何も聞いていないの ?」
「はい。
救命の先生は本人のことを心配して、何度も病室に来られたそうです。
しかし、退院の時、
整形外科、手術予定の科、内科、どこからも説明がなかったのです。
今どんな状態なのか、今後の治療方針とか」
「こんな血液のレベルでは、手術はできないでしょう。
きっと麻酔科に断られます。
私の方から、手術担当の医者に話をつけておきます」
そして、内科の先生が救命担当の先生にも電話。
「何の説明もしていない。
これは、訴訟ものですよ」
救命救急センターの先生が、すっとんできた。
センターの先生は実にいい先生なのだが、
何か彼とは別なところに問題がありそうだ。
その件は、次回に。
センターの先生が、早速、
町の整形外科クリニックへの紹介状とデータを作成して下さった。
こうやって、事態は動き出したのである。
教訓 とにかく医者に患者の現在の病状、これからの治療方針を
きちんと説明してもらうこと。
もしやってもらえないのだったら、それはおかしい。
医療事故・訴訟問題のレベルの話になってしまう。