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有為自然 1030  医者の一言 「あの薬 効きますか ?」  230219

  医者の一言 「あの薬 効きますか ?」  230219

 

 

5週間に一回、

高血圧の治療を中心に、かかりつけ医に通っている。

降圧剤のおかげで、血圧は120台/80前後を維持。

その他、いろいろな症状が出るたびに相談をしている。

 

医師「シモヤケは、どうなりました ?」

   私 「ひどい症状になったので、皮膚科に行きました。

     塗り薬、ビタミン剤、赤外線のおかげでほぼ完治です。

     ところで先生、前の先生が出して下さった、

     トウキシギャクカゴ … … 」

「ああ、漢方薬ね。 あの薬、効きますか ?」

    「いや ~ 、効いたかどうかわかりません」

「いえね、別の患者さんが効かないって言うんですよ」

 

驚きの質問である。

医者は一般的に、

「この薬は、効きますよ」と患者に信じ込ませて与えるものだと思っていた。

しかし、違った。

「あの薬、効きますか?」と、患者に聞くなんて。

昨年赴任したばかりの若い内科医。

初めて受診したときには不愛想だった。

ところが、何度も通っているうちに、親しみと信頼感がわいてきた。

 

漢方薬の名は、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」

冷え症の薬シモヤケ治療に使われる。

薬の名の読みも意味も、覚えるのが大変。

やっと、メモを見ずに言えるようになった。

 

トウキ シギャク カ ゴシュユ ショウキョウトウ。

 

当帰(トウキ) 四逆(サイコ・キジツ・シャクヤクカンゾウ

茱萸(ミカン科)  生姜(ショウガ)

 

 

この若い医者の判断による降圧剤の変更のおかげで、

半年苦しみ、原因不明と言われた足の浮腫みも消えた。

血圧も見事に下がった。

 

医者の言葉。

「足の浮腫みの原因は、この降圧剤かな。 

あなたの薬は、1回の倍の量で100人に3人ぐらい、

むくみを発症する患者さんが出るんですよ」

「薬で血圧を薬で下げるのは、簡単ですよ」

 

エッ、「血圧を薬で下げるのは簡単」ですって。

 

以前、「内科医にとって投薬は、外科医の執刀と同じだ」

外科の医者から聞いたことがある。

 

 

それにしても、かかりつけ医の若い医者は、

薬に疑問を呈しながら、率直なことを言う。

面白い医者に出会ったものである。

 

まとめ  薬の効果を疑い、薬の変更を提案する若い医者。

     内科医にとっての投薬は、外科医の執刀と同じなのか。

 

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