母の思い出『少年少女世界名作全集』 230115
断捨離を始めたら、
本棚の隅に積みっぱなしの箱ケース入りの本があることに気づいた。
『講談社 少年少女世界名作全集』。
なつかしい。
子どもの頃に読んでいた本だ。
半世紀近い前のもの。
ハハが、子どもたちのために毎月買ってくれた。
本代のために、共働きを始めたと聞いたことがある。
敗戦直後のケッコン。
ベビーブーム。
若くして、オトコの子が次々に生まれた。
おまけに、オヤジは飲んだくれ。
チチは、「本なんて、図書館で借りればいい」と。
酒代がかさむことは気にならないが、子どもの本代はケチる。
後年、飲んでから「あのシリーズは自分が買ってやった」と言うようになった。
ハハは、怒っていた。
『少年少女世界名作全集』は、私たちが成人した後、
兄弟の家を渡り歩いた。
甥っ子・姪っ子たちに読ませるためだ。
そして最後は、子どものいないわが家へ。
兄弟からは、
「〇〇の家はウチより広いから、そちらであずかってくれ」と。
そして、そのままになっていた。
ハハに当時のことをいろいろ聞きたいが、
彼女はもう記憶も言葉も失っている。
積み上げた本の1冊を手に取って見た。
ページをめくった。
最初に登場人物の名前が書かれている。
う~ん。
思い出せない。
最近、本を読んでいない。
今年は童心にかえって、
ハハが買ってくれた『少年少女世界名作全集』を読むことから始めるか。
この機会に読み直そう。
この『名作集』を読むのは、小学生以来のことである。
どんな本が出てくるか ?
乞う、ご期待。
子ども向けでもいいから、本を読む気になったのは、
ブロ友さんたちの記事に刺激を受けたからである。
まとめ 長年、積みっぱなしになっていた『少年少女世界名作全集』を手にした。
子どもの頃、母が働いて買ってくれた本だ。
童心にかえって読んでみよう。