クレームの電話 すわ 出動 !! 230711
午後4時過ぎ、市役所から突然電話が入った。
「地域花壇への、クレームがあった」と。
「今から、すぐ現地に行きます」。
作業着に着替えて、すわ 出動。
ことの経過は、以下のとおり。
市役所の委託業者が、道路わきの灌木の剪定、除草を行っていた。
すると通行人から「この花壇の草は抜かないのか」と言われた。
「ボランティアの皆さんがやっているところなので、できない」と答えた。
草と花を間違って抜いたら困るので、そう返事したのだろう。
しかし、「通行人はなかなか納得してくれなかった」と、
業者から市の道路課に連絡。
そのあと花壇の責任者である私に、市から電話が来たのだ。
市職員はこれから現地に行き、除草するのだと。
そこで、自分も緊急出動した。
「大した草じゃありませんね」と、市の若い職員。
「いや~、花壇はきれいに整備されてこそ、花壇ですからねぇ。
少しでも草が生えていると、気になる人は気になるものです。
今から、私がさっそく抜きます」としゃがんで除草を始めた。
すると彼も、手伝い始めた。
やがて午後5時になろうとしている。
「市の職員って、残業代はないんでしょう」と言うと、
「ありますよ」
「そうですか。
でしたら、半分だけ手伝ってくださいませんか。
半分だけでも草を抜いておいたら、
苦情を言った通行人も納得するでしょう。
こういう作業は、
一人でやるより一緒にやってくれる人がいると早いんですよね」
ずうずうしくも、市職員に草取りの手伝いを頼んでしまった。
そのあとは、持ち前のおしゃべり。
自分もチホーコームインであったこと、
退職後、なぜボランティアを始めたか、
市の道路課にはお世話になっている、
田舎の出身であることや就職浪人したこと、
元の職業についてなど。
すると、彼もまたいろいろ話してくれた。
まだ二十代であること、
民間企業をやめて市職員になったこと、
地方の出身であること、
兄弟姉妹のこと … 。
短い時間であったが、楽しい会話がつづいた。
こういうとき、元の職業名をだすと相手を安心させる。
あっという間に半分はすんだ。
「ここまで来たら、全部やってしまいませんか」
おしゃべりの勢いで、さらに彼を巻き込む。
そして、完了。
みごとにきれいになった。
「ありがとうございます。
おかげで助かりました。
市の道路課のみなさんにもよろしくお伝えください」
すると「○○さんがよろしくと言っていました」と。
なんだ、〇〇さん(道路課職員)も、このことを知っていたのか。
「早く言ってよ」と内心思った。
久々に若い子と話し、楽しい時間を過ごした。
「苦情」ではなく「楽情」、
「ク(苦)レーム」ではなく「ラ・ク(楽)レーム」。
気分も楽になった。
「なぜ抜かないんだ」と言った通行人も草がなくなった花壇を見て、
自分が抗議したために正義が実現されたと思うことだろう。
まさに「三方一両損」ではなく「三方お得」になったのである。
いや、若い市職員が「得」と感じたかどうかはわからない(笑)。
この日のことが少しでも、若いコームインへの応援になればと思った。
翌日、お礼の電話を市役所に入れておいた。
(若い職員は、現場に出ていて不在だった)
まとめ 地域花壇についてクレームがあった。
さっそく出動。
そして若い市職員と二人で除草した。
楽しかった。