失ってから気づく 〇抜け 230813
久しぶりに、出かけた。
よく知り合いに会う。
歩いて行ける距離だからだろう。
2年前には、「髪切った?」と
自治会で一緒に役員していた女性に言われた。
まるで女子高生のような話し方だった。
彼女は、すでに60代。
先日は、数年前の自治会長。
自分より1歳上か。
笑顔がいい。
「すでに右下の奥歯は、部分入れ歯。
今回は、反対側の奥歯も入れ歯にすることになった」と。
歯の定期健診である。
歯のクリーニングのあと待合室に戻ったら、
かつて通っていた太極拳教室の知り合い(女性)。
「私、あの教室やめたの。
〇〇さんが亡くなって。
△△さんも、教室をやめてしまったし … 」
〇〇さんが亡くなったなんて … 。
まだ70代、小柄で元気な女性だった。
たしか病気の夫さんを介護していたはず。
夫さんは、どうしているのだろう。
アラセブの自分も、そういう年齢に近づいている。
父が亡くなったのは、70代だった。
歯科医院の話に戻る。
今年の正月、右奥歯が部分「入れ歯」になった。
今度は、たまに左奥歯がしみる。
1週間後に「神経を抜きましょう」という話になった。
そして当日、
「日常的にそれほど痛まないのであれば、
神経はそのままにしておきましょう。
神経を抜いてしまうと、歯がダメになるのが早まりますから」と。
定期健診なので、歯のクリーニングだけで終わった。
神経を抜くと、早く歯がダメになるとは知らなかった。
何でも悪い所は除去してしまえ、という信条で生きてきたのだ。
反省。
左奥歯は、何としても「入れ歯」にしたくない。
こんなことになるのだったら、
子どもの時から、もっとていねいに歯を磨いておけばよかった。
腰痛に悩む腰抜けだと思っていたら、
今度は、「歯抜け」。
底抜けに間抜け、腑抜けなジジイである。
まとめ 歯科医院では、知り合いによく合う。
太極拳教室の仲間が亡くなったのを知った。
今回は、神経を抜くのをやめる。
一言メモ 14 いったい 何を連想する ?
寒さ、暑さ、痛み、臭さ、空腹、蚊、蠅、蛆虫、
凍傷、下痢、熱、震え、死、別れ、恐怖、
しごき、びんた、絶対服従、理不尽、
理性の麻痺、諦め、絶望、狂気、人間性喪失、
食料不足、医薬品不足、冷暖房なし、
不安、過去の隠蔽、悪夢、トラウマ、精神病、肢体障がい … 。
以上は、浮かんだイメージである。
子どもの頃は、カッコイイと思っていた。
〇〇マーチも、グンカも、映画も大好きだった。
しかし今は、戦争について、
何ひとつプラスのイメージはない。
いざとなったら、たたかう ?
世の中の人は、なぜすぐ「グンカク」に飛びつくのだろう ?
自分は弱い人間だ。
「戦争になる前に、何としても戦争を阻止したい」と思ってしまう。
軍隊経験のある亡父の話、これまでに読んだ本、映画。
どれ一つとっても、戦争でいいことなど何もない。
この季節になると、つくづくそう思う。