人生百年 有為自然

人生百年。地域づくり、日々の生活、思いなどを中心にしたブログです。

有為自然 132    「下駄ばき登校を認めよ」 生徒総会で …

 「下駄ばき登校を認めよ」 生徒総会で …

 

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我が良き友よ

 

高校時代の生徒総会
毎回、一人の上級生が「下駄ばき登校を認めよ」と要求していました。
高校紛争などがニュースになる時代。
わが校は、下駄ばき登校、丸刈り禁止、8時間授業が問題化。
世の中とは、かなりズレています。

 

当時、「学帽」がありました。
破り、ツバの中の硬い紙を抜きとります。
生卵までは塗りませんでした。

 

男子の制服は学ランです。
ズボンはヒザなど破れると、繕ってもらいました。
ミシンのあとがクッキリ、外から見えます。
郵便局からの払い下げの自転車
「まっ黒」に塗りかえただけのものです。

 

かまやつひろし「我が良き友よ」
「下駄を鳴らしてヤツが来る ~ 」は、大学時代に流行りましたが、
まだ、バンカラの気風が一部の生徒には残っていました。

 

仕送りで生活する、ビンボー男子高校生
おカネがない反動としての自己主張。

 

痩せて、青白くて、暗くて、メガネ、学校に反抗的、バンカラもどき … 。
いわば、学ラン姿の、貧相で攻撃的な「コペル君」(?)という感じ。
書いていて、あきれます(笑)

 

これでは、女子に「近づくな!!」と警告しているようなものです(笑)
もてるもてない以前の話です。

 

なお見かけとは違い、決して「不潔」にはしていませんでした。
これはホントです(笑)

 

有為自然 131    同級生の「身代わり」になって 体育教官室へ

   同級生の「身代わり」になって 体育教官室へ

 

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通学用自転車

 

自転車通学の生徒が多い高校でした。
学校の近所から通う者には、許可されません。

 

許可のステッカーが貼ってない自転車が、自転車置き場から撤去されました。
体育教官室の前に、ずらりと並べられています。

 

同じクラスの◆◆君から、
「オレの代わりに自転車を取りに行ってほしい」と頼まれます。
何度も注意されているようです。
「ああ、いいよ」と気軽に返事し、教官室に行きました。

 

「失礼します。自転車を取りに来ました」
「どれだ?」
「この自転車です」
「もう乗ってくるなよ」
「ハイ」

 

自転車をもって、◆◆君が待っている校舎の裏に急ぎます。
「ドキドキしたよ」と話していると … 。
いつの間にか背後に、大柄な△△先生(体育教師)。
それから、二人並んで説教されました。

 

どう見ても、私の動きには不自然なものがあったのでしょう(笑)。

 

ちなみに、生まれて初めて口にしたタバコは、◆◆君からもらったものです。
国立大の入試前夜のことです。
高校側が入試のために借り切ったホテル。
他の生徒たちは真剣に、受験本番に向けて最後の勉強に取り組んでいます。
目をつぶっていても合格できると高をくくっていました。
結果は、不合格
油断大敵というより、その大学には行きたくなかったのが本音。
そして私大へ。

 

◆◆君は悪友ですが、なつかしいヤツです。
今、どうしているんだろう。

 

有為自然 130   父が買ってきた 写真集の記憶

 

  父が買ってきた 写真集の記憶

 

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子どもの頃、父が写真集を買ってきました。

ページ数もそれほどなく、うすっぺらでした。

白黒ゲンバクの写真集です。

ヒロシマの資料館で買ったのでしょう。

 

一面、爆風と火災で消えた街。

焼けただれた皮膚。

皮膚に付着した着物の模様。

人間の影だけが残った建物の石段。

ゲンバクドーム。

 

何度も、その写真集を見ました。

父は、センゼンのカチカンと、センゴミンシュシュギの両面をもつ人間でした。

社会的なことについて話すのを聞いたことはありません。

しかし、センソーヘイワについて考える「種」を、

子どもたちの心に蒔いたことは確かです。

 

8月6日、8月9日は、

ヒロシマナガサキでは、ヘイワガクシュウのための登校日があるそうです。

ブログにも出ていましたし、両県の出身者(元同僚)からも聞きました。

 

ヒロシマナガサキだけでなく、

全国の学校でヘイワガクシュウの登校日があってもよいと思います。

また、修学旅行や社会見学の場所として、

すべての子どもに訪れる機会をつくってほしい。

 

世界各国のシドウシャたちに、ゲンバクの「実態」をきちんと知ってほしいものです。

トラさん、シュウさん、キムさん、そしてシ〇ちゃん … 。

 

カトリックローマ法王が、11月にヒロシマナガサキ訪問の予定。

ホッとするニュースです。

オリンピックなどでこのクニを訪れた人々に、

ヒロシマナガサキまで足を運んでもらいたいとも思います。

 

人類史上最初のヒバクコクでありながら、カクヘイキキンシ条約に反対。

世界の人々は、このクニをどんな風に見ているのでしょう。

 

父の話から、ローマ法王、キンシ条約にまで話が広がってしまいました。

8月は、いろいろ考えさせられます。

今日は、大マジメでした。

父にはいろんな面がありますので、またつづっていきます。

 

   121~130 記事一覧

 

121 ヤマユリ観察会で、自生のトリカブト!! 「利用される方は … 」

122 神父さんの影響で、ソクラテスプラトンなど、哲学の世界にあこがれる。

123 鉛の活字「学校新聞」印刷。 新聞委員会が、引っ込み思案の性格を変えた。

124 「月刊:考える高校生」に出会い、心の世界だけでなく社会的な関心も。

125 同窓会で、片想いだった〇〇さんに声をかけられた。 なぜか心が … 。

126  カラオケで「歌え」と言われたら、フォークル「悲しくて やりきれない」

127 それダメ!! 住民自治会(町内会)での「単純多数決」「強行採決」。

128 猛暑の中、突然、電話がかかってきた。 テニスサークル戸外での飲み会へ。

129 「お前は身体が弱いから、〇〇に行く前に…」という父の言葉を思い出す。

130 父が買ってきた写真集が、心の中に「種」を蒔いた。

有為自然 129   お前は身体が弱いから 〇〇に行く前に …

  お前は身体が弱いから 〇〇に行く前に …

 

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8月になると、いつも亡くなったのことを思い出します。

 

父は酒に酔ってから、グンタイ生活のことをいろいろ話してくれました。

敗戦の前年の暮、「△△学校」(現在は大学)を中途卒業し入隊。

実質8カ月。

戦地には行かず、国内で終戦

 

「お前は身体が弱いから、グンタイに入ったら、戦地に行く前に死ぬだろう」と、

私によく言っていました。

 

父が所属していた部隊に、

頭は良いけれども、身体の弱い同期の兵隊がいたそうです。

彼はしごかれ、下痢が止まらず、戦地ではなく内地で亡くなった、と。

 

父も上官によくなぐられたという話でした。

「大卒」の幹部候補生ですから、なおさらひどかったようです。

 

戦後、映画館で、たまたまその上等兵に会ったそうです。

上等兵殿!!」とあいさつすると、

彼はブルブル震えだし、土下座して謝ろうとしました。

センソーが終わってから、かつての部下たちに散々やられたのでしょう。

父は、「△△さん、家族の前です」と、立つことを促したと言います。

 

父の話を聞いたために、テレビに出て来る人を見ながら、いつも、

「この人は、グンタイに入ったら殴られるタイプだな」と思ってしまいます。

笑い顔、泣き顔、ふてくされ顔など、さまざまです。

 

真面目に話しているのに、笑っているように見える顔の場合、

「貴様、何だ、その顔は!!」「何がオカシイ!!」と、張り倒されるだろうと。

 

私も、殴られるタイプです。

臆病、気弱、だけど内心は反抗的、体力も運動神経もまるでダメ。

やられる要素、満載です。

 

「グンタイもセンソーも絶対にイヤだ」「皮膚感覚」で思っています。

父の「グンタイ話」のおかげでしょう。

8月は「父を思い出す月」です。

 

父の年齢の方々は、ほとんど亡くなられています。

父母・祖父母たちの体験を聞いて育った

戦争を知らない子どもたちも、そのうち … 。

 

センソーの記憶が、どんどんこの社会から消えていきます。

何とかしなければならないのですが … 。

有為自然 128   猛暑の中 突然 電話がかかってきて …

  猛暑の中 突然 電話がかかってきて …

 

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草刈り・樹木剪定のボランティア仲間の一人から、

午後1時ころ、電話が来ました。

 

「4時から、テニス仲間の飲み会を近くの公園でやるから、ぜひとも来て欲しい」と。

何で、こんな猛暑のなか、しかも戸外で飲み会。

自分はテニスとは関係ないのに、なぜ ?

 

テニスサークルの中心になっている人物の提案。

自治会の改革など言い出している、〇〇を呼ぼう」。

先日の役員・班長会で、

「これまでの30数年の歴史を踏まえるべき」と発言した人です。

 

そんなわけで、ノコノコ出かけて行きました。

10人ほどの参加です。

 

「〇〇さんは、どうも固い。

今日は、もみほぐそうと思って呼んだ」との説明。

 

年長、70代半ばか。

かなり能弁。

声もでかい。

なんと弁護士ではないか。

 

わがボランティア仲間が、植物系・草食系だとすると、

テニスサークルは、動物系・肉食系である。

毎週、テニスを行う体力・気力があるのだから、当然。

オリンピック応援のあの男を連想すれば、わかりやすい。

 

「テニスサークルに入らないか」

「大学時代のバイトで、膝の半月板をダメにし、スポーツはできません」

 

「趣味・特技は? ここには囲碁5段・6段もいる」

「無芸無趣味です」

 

「スポーツ苦手」「無芸無趣味」人間にとって、一番困る質問でした。

スポハラ・シュミハラ … ふと浮かんだ造語です(笑)。

 

自治会や、地域でのボランティア活動に関わり始めた私は、

「遅咲き」と評されました。

そう言えば、別なところで「遅れてきたランナー」と言われたこともあります。

 

とにかく圧倒された飲み会でした。

しかし蚊も出ず、風も出て来て過ごしやすい夕方に終了しました。

 

教訓

地域住民には、いろんな人がいる。

ヒラだった自分とは違い、職業も地位もスゴイ。

地域では、ますます「安全運転」を心がけること。

有為自然 127    それダメ !!   住民自治会(町内会)での 「単純多数決」「強行採決」

 それダメ !!

 住民自治会(町内会)での「単純多数決」「強行採決

 

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高校時代から、現実に戻ります。

アホ、ときどきマジメ。

今日は、大マジメな話です。

 

ボーハンカメラ設置が提案されたときの自治会総会

慎重論や反対の意見が、次々と出ます。

議長が「時間がありません」と話し合いを打ち切ろうとしました。

すると、慎重な対応を求めていた人から「継続審議」の動議が出されました。

 

40数票 対 40数票。

差は、わずか2票だったと思います。

提案した役員は、全員賛成。

次年度の役員も、波風を立てないように、ほぼ全員が賛成。

役員・次期役員でない人たちの大半が、慎重・反対意見。

 

私が議長だったら、この段階で、

「数字上はこんな結果ですが、継続審議にします」とするでしょう。

ところが、原案の賛否をとりました。

まさに強行採決です。

やはり、コッカイの影響でしょうね。

 

さあ、異議をとなえた人たちはおさまりません。

総会が終わって、コミュニティセンターを出たら、後ろから

「あれは、ひどいねぇ」話しかけてきた人がいました。

全く面識のない人です。

これが、その後のはじまりです。

 

採決を強行した役員も気分が悪い。

やっと任期が終わるというのに、後味が何とも … 。

次期の役員も、厄介な問題をかかえてのスタート。

 

自治会の基本は「親睦」

何よりも大切なことは、地域の人たちの「つながり」をつくることだと思っています。

ですから、対立をひきおこさないように努力することが一番。

 

自治会で決めるときには、ほとんどの人が賛成できるように努力する。

慎重意見・反対の人にも、それなりに理解・容認してもらえるように配慮する。

 

住民の間に「しこり」を残したら、「安全安心の地域づくり」に逆行します。

ごたごたすると、自治会をやめる人」も出てきます。

自治会の加入率が低くなることは、マイナス

 

地域、とくに団地は、

生まれも育ちも、職業も、経歴も、年齢も、宗教も、政治的な考えも、

全く違う人たちの集まり。

どういう人と近くに住むかは、選べません。

 

だからこそ、かねてから人間関係が大事だと思っています。

 

ほとんどの人たちが合意できるようにするにはどうしたらよいか。

気長にやっていくしかありませんね。

 

教訓

自治会では、単純な多数決を行わない。

時間をかけて、圧倒的多数の合意をはかること。

その場合にも、反対の人たちや少数意見の人々の理解を得ること。

強行採決は論外。

 

* 生垣の根元に植えたゼフィランサス

  花が2輪、咲いているのに気づきました。

有為自然 126   悲しくて悲しくて とてもやりきれない …

  悲しくて悲しくて とてもやりきれない …

 

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ブログのコメントに、

カラオケで「山谷ブルース」を歌う70代医師の話がありました。

会場を一気に陰気にした … 。

わかりますねェ。

 

私の場合はというと、カラオケで「歌え」と言われて、

やむなく歌うのが、フォーククルセダーズ「悲しくてやりきれない」

スポーツだけでなく、音楽も苦手。

50歳のときの小学校の同窓会では、

「ドン引き」とまではいきませんでしたが、受けませんでした。

 

ビックリしたのは、映画『この世界の片隅にで、この曲が流れること。

今、カラオケで歌ったら、どんな風に受け止められるのだろう。

 

フォーククルセダーズイムジン河も好きな曲です。

この曲が発売「自粛」になったこと、

イムジン河」を逆回転させたものをヒントにして、

「悲しくてやり切れない」が生まれたという話など、いろいろ思い出します。

 

話は全く変わりますが、ちょっと前に

「女々しくて 女々しくて … 」というのが流行りましたよね。

こちらは、テンポが速く明るい。

 

参考までに「悲しくてやり切れない」の歌詞を載せておきます。

 

  悲しくてやり切れない

 

胸にしみる 空のかがやき  今日も遠くながめ 涙をながす

悲しくて悲しくて  とてもやり切れない

このやるせない モヤモヤを  だれかに 告げようか

 

白い雲は流れ流れて 今日も夢はもつれ わびしくゆれる

悲しくて悲しくて  とてもやり切れない

この限りないむなしさの  救いはないだろか

 

深い森のみどりにだかれ  今日も 風の唄に嘆く

悲しくて悲しくて  とてもやり切れない

この燃えたぎる苦しさは  明日も続くのか

 

高校・大学時代、暗い曲がいっぱいありました。

「昭和ブルース」「夢は夜ひらく」 … 。

 

十五十六十七と わたしの人生暗かった … 。

私の場合には「夢は大学で開く」はずでしたが、これまた、こけてしまいます。

 

いろんなことがありました。

そんなウイシゼン版「アルバカの一生の青春編、

これからも、つづっていきます。