職場に 警察から電話がかかってきて …
あるとさんのブログがきっかけで、書くことにしました。
数年前のことです。
警察から職場に電話がかかってきました。
30数年間に3度、法事と祝い事でしか会ったことのない、
アイカタの非血縁の義伯母。
自宅兼お店のシャッターがおりたまま、1週間ぐらいたつというのです。
それまで義伯母の家には、一度も行ったことがありません。
電車を何度も乗り継ぎして駆けつけます。
残暑がきびしい時期でしたから、万一の場合を覚悟していきました。
関係者の立ち合いがないと、警察は入れないとのことで呼ばれたのです。
ドアが開かないので鍵屋さんを呼びましたが、
けっきょく鍵を壊さざるをえませんでした。
そして警察官と一緒に入ります。
義伯母は二階の部屋に寝たままの状態でした。
救急車を呼び、病院へ。
脱水症状と、極端な低栄養。
体重は30キロを割っていました。
翌日、病院に行くと、「あなたは、誰?」と言われます。
系図を書いて説明。
行くたびに、これが繰り返されました。
何とか納得してもらいます。
甥の〇〇さんに連絡すると言うと、「絶対イヤだ。〇〇は呼ぶな」というのです。
アイカタは病気なので、私が一人で動くしかありません。
支払いをするために、預金通帳と印鑑のありかを教えてもらい、
自宅兼お店に探しに行きました。
銀行員が病院まで来てくれて、私が預金を扱うことを本人に確認します。
90歳近い高齢、長期入院なので、店の再開の可能性はないと判断しました。
本人の了解を得て、次々と手を打っていきます。
冷蔵庫のなかの腐るものの処分、
新聞販売店に行き代金支払いと購読中止、
電話を止める、
ガス会社に連絡しガスを止める、
郵便局と郵便物配布方法の相談する、
お店の取引業者に連絡し事情を説明、取引の中止、
大家に滞納していた家賃を払う、
役所の福祉課と、地域包括支援センターに生活保護の相談、
そして預金残高がなくなった段階で生活保護の申請をすることに、
法務局に行く、
税務署への税の申告と廃業届け、
役所を通じて血縁者を調べてもらう、
病院から老健施設へ、
遺産がらみのことに巻き込まれたくないので、成年後見支援センターで相談、
家庭裁判所から紹介された成年後見人の司法書士さんとの打ち合わせ、 … 。
家裁への書類づくりは慣れておらず、大変でした。
司法書士さんにバトンタッチするまでの半年間、毎週出かけました。
病院に必ず行き、同時に役所や銀行などを回らなければなりません。
会計簿をつくり、領収書を添付し、使った金をすべて記録しました。
私の交通費だけは、支払ってもらいます。
引継ぎの時、会計簿は成年後見人さんに渡しました。
次回につづく。