同級生とは パンツともだち !?
「〇〇先生を偲ぶ会」に参加した同級生。
中3の1年間をのぞき、保育園・小・中・高校、いっしょでした。
彼は、成績優秀、柔道部のキャプテン、生徒会長、
地元の大工(棟梁)の息子、寡黙で、同級生のあいだに人望があつい。
「よそ者」で、運動神経が悪く、暗い性格の自分とは、対照的な存在でした。
彼の現在の職業は、建築士です。
保育園に通っているころの話。
園から帰る途中、二人で10円玉を拾ったことがありました。
警察署の前を通って帰る私が、警察に届けることに。
私は、お巡りさんから「偉いね」とほめられ、その10円をもらいました。
家に帰って母に言うと、「使っていいよ」と。
そのお金で駄菓子を買って食べてしまいます。
あとあとになって、その同級生から「あのときの10円は、2人で拾ったものだ」と。
学生寮に遊びに来た彼が、干してある私のパンツを見て、
「俺のパンツだ!!」と言ったことがあります。
「世の中、イニシャルがA.Bというのは、君だけじゃないよ。俺も同じ」と応えます。
* 漢字4文字のうち、最初の文字も最後の文字も同じ。
ひらがな7文字のうち、4文字まで同じ。 姓と名の最初のひらがなも同じ。
おまけに誕生日も、同じ月で3日違い。
これらの話を聞いていた、水害で亡くなった同級生からは、
「こいつら、本当にバカだ」と、よく言われたものです。
建築士の彼は、2年間、妻の闘病生活をささえ、
今年の始めに彼女を失いました。
ゆくゆくは、田舎に帰ることを考え、実際に土地を見て回ったこともあったそうです。
今の住まいにいると、妻が病に苦しんだ姿を思い出す … と言っていました。
できることなら、すぐにでも引き払いたいのだが、いろいろ事情があるとのこと。
彼が元気になることを願うばかりです。