だったら やらなくていい 話(13)
リコンして、戸籍を旧姓に戻した場合、職場ではどうなると思いますか。
Kセンセーから、県立コーコー現場の話を聞きました。
ウン十年前の話。
リコンしても、管理職の了解を得て、
コセキがキューセーに変わったことを公にしなくてもいいように配慮されていた。
ジョセーキョーシのケースが多く、夫のセーのままにしておけた。
つまり、リコンという私的なことを、
セートや保護者や同僚に公開しなくてもよかった。
転勤した先の職場で、コセキセーにする職員もいれば、
ひきつづき元夫のセーのままの人もいた、と。
ただし、給料表などはコセキセーで処理された。
Kセンセーの同僚には、個性的な人が多い。
Aセンセーもその一人だ。
Aセンセーは自分が結婚するときに、
「リコンでは、コセキのセーが変わってもキューセーのままいられる。
だったら、ケッコンに際してもできるはず」と考えた。
「自分は、ダンジョビョードーを生徒たちに教えている。
しかるに、夫のセーが98%、妻のセーが2%という現実は、おかしい。
セーを一緒にしたいフーフは一緒にすればいいし、
それぞれのセーを名乗りたいフーフは、ベッセーを選択すればよい。
そのうちに、センタクテキフーフベッセーの制度が実現される。
だから、さしあたり自分はケッコンに際し、コセキは妻のセーにして、
職場では今まで通り、キューセーのままでいく。
新制度が実現したら、コセキもキューセーに戻す」と。
幸いなことに、管理職の了解を得ることができた。
ところが、予想外のことが起きてしまった。
人事異動の新聞発表は、すべてコセキセー。
Aセンセーは、キューセーを名乗ってガッコー生活を送っているのに、
セートも保護者も同僚も知らないコセキセーで新聞発表される。
転勤のときも、退職のときも。
つまり、Aセンセーは、
退職するまでの30年近く、どこに勤務しているのか「所在不明」のままだった。
また、通称でキューセーを使用している職員が管理職になる時には、
キューセーは使えず、コセキセーにしなければならなかった。
その後、県の規則が変わって、新聞発表も、管理職昇任に際しても、
通称(キューセー)使用が認められるようになったそうである。
「ケッコンしなくていい」というコッカイでのヤジ。
センタクテキフーフベッセーなど、グダグダ言うのだったら
「キョーシを、やらなくていい」というヤジが飛んできそうだ。
そんな気が、しませんか(笑)。
「フーフドーセーを法律で強制している、セカイにただ一つのクニ」、
「ダンジョビョードーランキング、世界121位のクニ」のお話でした。