人生百年 有為自然

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有為自然 316   雪道を 自転車で …   話(15)

   雪道を 自転車で …   話(15)

 

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「雪が降る時期になると思い出すことがある」

Kセンセーが話します。

2校目のコーコーに、通勤していた時の話。

 

アパートからコーコーまでのあいだは、電車を利用することができた。

最寄り駅まで歩き、そこから3つ目の駅で降りて歩くとコーコーに着く。

しかし、歩く時間、電車を待つ時間を考えると、自転車の方がやや早い。

片道7キロ、自転車通勤を始めた。

 

自転車で走りながら、

アパートの最寄り駅への道を自転車で走る。

歩いている同僚に、「おはようございます」と挨拶。

同僚は、電車通勤。

そして、コーコー近くで、再びその同僚を追い抜く。

「お先に!!」

 

通勤経路の線路わきは、一方通行であった。

雪がうっすらと積もったある日、パトカーが止まっていた。

あとでニュースを聞くと、

近くの別のコーコーの生徒が、そこで車にはねられて亡くなった、と。

「エーッ、あのパトカーは … 」

 

通過した時間は、たいして違わなかった。

それ以来、Kセンセーは雪道を走る時には、気をつけるようになった。

車通勤になってからは、ついに自転車に乗ることもやめた。

 

Kセンセーは、

「コーコーセーや若い人たちの死は、ショックだ」と語ります。

卒業後、自殺したセート、突然死したセートが何人も。

 

その話は、いつかまた。