玄関のドアを叩く音がした 出て見ると …
玄関のドアを叩く音がしたので、出て見ると、近所の▽▽さんです。
「今年、役員になった▽▽ですけど、班会のやり方がわかりません。
昨年の班長さんから、困ったら○○さんに相談すればいいよ、と言われました。
頼りになるからと」
彼女にとって、10余年ぶりにまわってきた自治会役員の仕事です。
以前は、「班会」はありませんでした。
数年前から、班会が始まったのです。
「いいですよ。 昨年の役員会のときに、みんなで確認したんです。
新しい役員・班長さんが困らないように、旧役員は可能な限り協力しましょう、と」
班会の会場をどう確保するか。
コミュニティセンターは2カ月くらい先まで、すでに埋まっています。
集会所に行って、空き状況を確認。
7月後半、空いていました。
会場の空いている日に、班会を開くことを決めます。
お知らせのチラシをどうするか。
「パソコンができないんです」
「いいですよ。私がつくりますから」と。
早速、昨年の役員に電話しました。
他の班が作った、チラシの見本を手に入れます。
できるだけ、かわいくてカラフルなチラシにしました。
昨年のアラカン・アラフィフの
ジョセー役員さんたちが作った広報をヒントにしたのです。
持ち帰り用の弁当をどうするか。
コロナの不安があるので、飲食はせず持ち帰ってもらいます。
どの店に注文したらいいか、これも昨年の役員さんに教えてもらいました。
▽▽さんに相談された翌日には、
私たちの班の「案内チラシ」を印刷して、班長さんに届けます。
役員・班長の仕事が煩わしい。
そのために自治会を退会する人もいます。
そういったケースを何としてもなくさなければなりません。
「班会の司会は、苦手なんです」
「大丈夫ですよ。 近くにいてお手伝いしますから」と。
こうしてまた、新しい人間関係のきっかけができました。
さあ、今年の班会は、何人集まるかな。
今から「ちむどんどん」してきます。