人生百年 有為自然

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有為自然 984  ピーポーピーポーの音が 聞こえる  221208

  ピーポーピーポーの音が 聞こえる  221208

 

 

勤めている頃、何度か救急車に乗った。

ただちに命の危険に関わるというものではなかった。

 

野球バットの素振りが、10代の男子の頭にあたったのである。

自分は、彼の付き添い(代理として)で救急車に乗った。

本人と一緒に待合室で、長いこと待たされた。

救急車で来たのに、こんな扱いをされるのか。

じつに変な気分であった。

 

血縁でないギオバを救出した時は、なぜか焦りはなかった。

30年余に、冠婚葬祭で2度しか会っていない。

誰も縁者がいないので、何とかしなければと思った。

ただただ必死になっていただけである。

 

わが団地は、高齢化率50%を越えている。

救急車のピーポーピーポーの音が絶えない。

その音になれてしまった。

完全に生活音になっている。

 

今回、救急者に乗った。

一命に関わるものであった。

 

それ以来、ピーポーピーポーの音が違って聞える。

あの音のもとで、生きるか死ぬかの患者本人と、

必死になっている付き添いの人。

 

 

日常音が、非日常音になったのである。

 

教訓  救急車のピーポーピーポーの音は、

    救命救急の事態を体験してみて初めて、その意味がわかった。