同級生が突然話し出した エッ 覚えてないぞ 240212
ほぼ半世紀のあいだに、3回目。
行って見たら、31名の出席。
東京在住者中心の、
高校の同窓会である。
毎年、開いているらしい。
受付で、言われた。
「髪がずいぶん白くなったね」と。
そんなに白いかなぁ~ ?
また「背中が丸くなったね」とも。
これには納得。
自分は、やっぱり正真正銘のジジイになっていたのだ。
座席についてみたら、
向う3人両隣りは知らない同級生ばかり。
わが学年は11クラス500数十名いた。
無理もない。
ただひたすら、彼らの話を聞く。
しばし歓談のあと、1人2分ほどの近況報告。
一巡したら、会の終わりの時間に近くなっていた。
浄土真宗の坊さんになったT君が、
立ち上がって話した内容には驚いた。
「高校時代、映画『卒業』を観に行った。
帰りにシゼンの下宿でいろいろ話した。
シゼンから、『君は、どう感じた?』と聞かれたので、
『教会で、エレン!!と叫ぶシーンだ』と答えた。
シゼンは、背景にあるベトナム戦争のことについて、いろいろ論じていた」と。
エッ、覚えてないぞ。
帰宅して検索。
なるほど、映画『卒業』の背景には、ベトナム戦争があったんだ。
今回不参加だった、有名大学の医学部長をしていた同級生。
彼は、出身の田舎町で医者をしているとの話だった。
「退職後は、田舎で町医者をしたい」と、前に会った時に話していた。
さすがだなと感心する。
ところで31名のうち、元コームインは自分ただ一人。
これには驚いた。
同級生たちの話す世界が、まるで違っているのだ。
同窓会は、異文化交流なのかもしれない。
年賀状のやり取りをしている同級生(同窓会幹事 女性)から、
強く誘われなかったら行くこともなかっただろう。
異世界の話にも触れることができた。
よしとするか。
気心の知れた友人と、ゆっくり飲み語り合うのが一番だと痛感した。
そう思っていたら数日後、自営業をやっているK君からメールが入った。
「終わった後、君をさがしたんだけど、もう帰ったあとだった」と。
折り返し電話した。
いろいろ話がはずんだ。
「今度会おう」と約束して電話を切る。
同窓会に行って、やっぱりよかった。
まとめ 同窓会出席は、ほぼ10年おきに3回目。
驚きがいろいろあった。
同窓会は異文化交流である。
やはり気心の知れた友人とゆっくり語り合いたいものだ。
数日後のメール・電話には、感激した。
* 時事通信の写真を借用。