フューネラル レクイエム 生まれてきてよかった …
240527
讃美歌が流れる。
神父さんが主の言葉を伝える。
故人は、障がいをもつ50代の方。
病気による突然の死。
障がい者のみなさんが多数参列されていた。
喪主は80代と思われる父親。
クリスチャンだとは知らなかった。
自分は中学・高校時代、神父さんと懇意にしていた。
青年期にキリスト教の影響を受けた。
しかし、キリスト教の葬儀に参加するのは初めてだ。
後日、葬儀に参加された人と話をした。
かつては「就学免除」で、障がい児には学ぶ機会が与えられなかった。
親たちや市民・教師たちの運動で、全入が実現した。
養護学校をつくる運動もすすめた。
入学すると、卒業後に子どもたちが働く場も課題となった。
共同作業所づくりの運動。
そして親たちは高齢化した。
心配なのは、自分たちが亡くなった後の子どもの行く末。
施設づくりにも取り組んできた、と。
自分が全く知らなかった世界である。
障がいをもつ子どものために、
いろんな方たちが一生懸命、運動をされていたのだ。
だれもかれもが力いっぱいにのびのびと生きてゆける世の中
だれもかれも「生まれて来てよかった」と思えるような世の中
じぶんを大切にすることが同時にひとを大切にすることになる世の中
(吉野源三郎『君たちはどう生きるか』)
ほんとうにそのような世の中にしたい。