ウンドーシンケー悪いゲーノージン タイショー
「運動神経悪い芸能人大賞」。
見る気は、全然なかったのに、
何という気なしに、見てしまった。
少年期を思い出す。
サッカー 蹴れずに、空振りしたなぁ。
走り幅跳び 着地の砂場の手前にある、木の枠で思いっきり痛い思いをした。
走り高跳び 背面飛び、できない。
ソフトボール ゴロもフライもとれなかった。 振れば、空振り。
スキップ これは、何とかできる。
走る姿 これほどではないが、無様だ。
卓球のラリー 何とか返せる。
水泳 クロールはできないが、海で300mは、泳げるようになった。
剣道 女子に負けてへこんだけど、一応、格好はつく。
「運動神経悪い芸能人大賞」。
普通にやれる人間からしたら、滑稽で仕方がないだろう。
芸能人だから、カネのため ?
わざと演技してる ?
川田アナ(女子アナ)のスキップが本当だったとしたら … 、
やらされているとしたら … 、といろいろ考えてしまう。
テレビだから、やれるのだろうが … 。
運動神経の悪い人間たちは、どんな気持ちで見ているだろう。
そもそも、見ないか。
「運動神経の悪い人間」を、みんなで笑いものにしている。
そんな気持ちになった。
全国で、運動神経が悪くてからかわれている子どもたち。
みんなは「いじめじゃない」と言うんだろうな。
そして、思ったのは、
出演者たちが子どもの時、
ちょっと手を差し伸べてくれるキョーシや友だちは、いなかったのだろうか。
もしいたら、もっとうまくなっていただろうに、と思うのだ。
自分には、いくつか思い出がある。
中学時代。
クラス担任の先生が、泳げない自分だけに、
「毎日、海に行くこと」という夏休みの宿題を出してくれた。
そのおかげで泳げるようになった。
高校時代。
1500m走の授業のあと、
「今日は、良く頑張って走っていた」と体育のキョーシが声をかけてくれた。
大学時代。
卓球で県大会上位になったことのある友だちが、ラリーを教えてくれた。
シェイクハンドのラケットを、そのとき初めて知った。
職場のレクレーションのとき。
同僚の助言で少しできるようになった。
ソフトボールのフライ、バレーボールのトス、ボウリング … 。
運動神経の悪さで苦しんできた人間の、
気持ちを考えない番組だと思ってしまう。
運動神経が悪い奴は見なくていい、ということだろう。
「ライザップ」みたいな感じのものはできないものか。
こんなに運動下手だった人間が、ここまで変わったというもの。
運動苦手な子どもたちを応援する番組。
それは、Eテレがやることか。
小学校時代、カケッコでビリだったために泣いてしまった。
運動会で自分の走る姿を見て母も涙を流していたと、あとで聞いた。
暗い話になってしまった。 m(__)m
しかしそのおかげで、
自分と同類であるアイカタとの今がある。
運動神経悪い人間同士。
この機を逃したら、ケッコンしてくれる相手はいない。
したがって、運動神経が悪いは塞翁が馬である(笑)。
しかし、自分に子どもができたとしたら、
自分たちと同じ不幸を味わわせるにちがいない。
そういうこともあって、基本的に子どもを欲しいとは思わなかった。
これもまた、塞翁が馬か(涙)。