BYE BYE SMOKING !! 話(24)
ここらで、Kセンセーのタバコ騒動に区切りをつけたいと思います。
Kセンセーは、次のように語りました。
説教でタバコは止めることはできなかった。
コーナイのすべての休み時間、すべてのトイレの前にキョーシが立つ。
吸えない状況をつくるしかない。
覚せい剤や麻薬と同じ。
ただ、トイレの前に立つという「力技」だけでは、芸がない。
まだ吸っていない喫煙予備軍に対しても手を打つ必要がある。
そこで、講師を招いて、禁煙講演会を開いた。
千数百人の生徒たち。
映像を使って、どちらかというと脅す内容。
見たり、聞いたりした直後は強い刺激があっても、すぐ消えてしまう。
そこで、自分のシャカイカ「現代社会」の時間に、タバコの授業をした。
1クラス全員に、マンガを配って読ませた。
『BYE BYE SMOKING』(久川雅史 学事出版 1977年)
その際、穴埋めプリントを印刷し、作業しながら読ませた。
タバコに含まれる有害物質と健康被害。
タバコの税収と、タバコを原因とする疾病による経済的損失の比較。
諸外国は、厳しい禁煙対策をとっている。
未成年者が入手できるかたちでの自動販売機はない。
公共の場は禁煙。
タバコにかける税を高くする。
タバコの外箱に有害表示がなされている。
アメリカの裁判では、タバコ企業が健康被害者に莫大な費用を支払った。
セートの理性に訴えるジュギョーもしたのである。
自分自身の喫煙体験も話した。
セートたちとの約束でタバコをやめた話。
年に1回、1本だけタバコを口にすることにしているが、やはり旨い。
口にする理由は、中毒性が強いことを確認するため。
だから、最初から手を出さないことが大切だと、生徒に訴えた。
Kセンセーは、最後に次のように話して、締めくくりました。
「ずいぶん昔の話だ。
タバコで、どれだけ時間をとられたか。
コーコーによっては、喫煙のトクベツシドーだけで、年に百件を越えた。
現場のキョーシは、どれだけ振り回されたことか。
いわゆる受験校のキョーシたちは、こんな苦労を知らない。
キョーイクイインカイも、モンカショーも、
そしてクニの上の方も、全く知らないだろう」
私自身も30代前半に、「タバコをこれでやめました」。
なつかしいCMです。
書いていることが、古いですね(笑)。
ちなみに男性喫煙率は、 83.7%(1966年) → 27.8%(2018年)。
子どもの頃、煙草を吸わない成人男性は「変な人」「ケチな人」だと思っていました。
時代は、変わりましたね(笑)。
321~330 記事一覧
321 司馬さんの子ども向けのエッセイ『二十一世紀に生きる君たちへ』を読んだ。
322 突然、速達が届いた。 地域で初めてショメーをたのんで回った。
323 コーナイにタバコが蔓延した。張り込みも、ゲンコーハンタイホも。 話(20)
324 「自治会を考える会」。 「憂鬱」という受け止め方があることに愕然。
325 ショクインカイギのたびに「何でオレが謝らなきゃいけないんだ」 話(21)
326 セートの前で禁煙宣言。「約束破ったら、どついていいぞ!!」 話(22)
327 「センセー何とかしてよ!!」 タバコ壊滅作戦を実行。 話(23)
328 「極夜」なんて、とんでもない。 『たくさんのふしぎ 極夜の探検』
329 ハッショーしていない人間からもうつった。 それ以来、手洗いなどの励行。
330 ジュギョーで理性に訴えた。 BYE BYE SMOKING!! 話(24)