人生百年 有為自然

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有為自然 1236 頭のてっぺんから つま先まで  ♫ ○○はいつでも 初舞台 ~ 240726

  頭のてっぺんから つま先まで

   ♫ ○○はいつでも 初舞台 ~    240726

 



髪を洗うたびに、気になっていた。

頭に「こぶ」のようなものができているのだ。

痛くも痒くもない。

化膿しているわけでもない。

最初、吹き出物かと思った。

もう1カ月以上もたつ。

不安なので、皮膚科に行った。

 

「あ~、○○性○○症ね。

あなたのお友だちにも、いっぱいできている人いるでしょう。

ウィルス性ではなく、悪質なものではありません」と。

医師の話は、初耳のことばかりだった。

 

これから1週間ごとに、患部に液体窒素をあて、

少しずつ除去するとのことだった。

またまた病院通いである。

 

 

液体窒素とは、なつかしい。

学生時代、あのT大で液体窒素運搬のバイトをしていた時期があった。

大きな貯蔵タンクから、

さまざまな大きさの容器に入れてトラックで運んでいたのだ。

「毎日、T大に通っている」と、周りを笑わせていた。

しかし、その重い作業で膝をすりつぶした。

半月板損傷となり、その後、走ることができない身体になってしまった。

 

話を現在に戻す。

 

イカタの訪問リハビリが始まった。

毎週、作業療法士さんがやってくる。

「ご主人の足も、ひどいですね」と言った、あの療法士さんだ。

 

イカタのリハビリが終わったあと、

私に「つま先立ちしてみてください」と。

アッ !!

足の指が上がったままだ。

「これだ~ !!」

今まで全く自覚したことがなかった。

 



自分がいかに「浮き指」であったか。

偏平足というより、浮き指の方が問題だ。

足指に力を入れない生活が、

偏平足外反母趾を生み出したのだ。

それ以来、足の爪で地面を蹴る感じで歩いている。

 

冒頭に戻る。

頭にできたのは「脂漏性角化症」。

聞きとれなかったので、看護師さんに紙に書いてもらった。

「老人性イボ」と言われているものだそうだ。

 

脂漏性角化症、浮指、高血圧、難聴、入れ歯、骨粗しょう症、腰痛、便秘 … 。

頭のてっぺんからつま先まで全身、病だらけだ。

 

人生は苦に満ちている。

生老病死」。

「病」は、子どもの頃からつきまとっている。

「老」は初めての体験である。

まさかまさかの連続。

健康寿命で、静かにこの世を去るつもりだった。

ところがすでに、全身ボロボロ。

老いさらばえてきているのだ。

 

頭の中に歌詞とメロディーが流れて来た。

 

♫ 老いは いつでも初舞台 ~

 

 

しかし、このまま引き下がるわけにはいかない。

残りの「老い芝居」を、思い切り演じなければならない。

静かに、強かに。

 

みんなで、舞いましょう。