『木を植えた男』が バイブル
地域の花壇づくりも、まずは、自分が一歩を踏み出すことです。
そうしているうちに参加者は増えていきます。
ひとりでコツコツやっていく。
そんなとき、励ましてくれる本があります。
それは、『木を植えた男』です。
ジャン・ジオノ原作、フレデリック・バック絵、寺岡襄訳、あすなろ書房、1989年。
三国廉太郎の朗読によるアニメーションは、録画を何度も見ました。
年老いた羊飼いの男、エルゼアール・ブフィエが、荒れはてた地に木を植え続けます。
毎日、ドングリを100粒ずつ。
不毛の地が、木々におおわれた地に変わり、
やがて若い人々も移住してきて、村が再生する話です。
「1947年、エルゼアール・ブフィエ氏は、
バノンの養老院において、やすらかにその生涯を閉じた。」
何度読んでも、最後の言葉がジーンときます。
現役のころ、何かにつけ心のなかで思い出す本でした。
いわば、私のバイブル(聖書)です。
ただし、地域の花壇づくりが『木を植えた男』と違うのは、
孤独な作業ではないことです。
一人で始めたとしても、一緒にやってくれる人が必ず出てきます。