母が認知症になる前に メモ用のノートを …
父が亡くなったあと、母は一人暮らしでした。
認知症で入院・入所するまで、毎晩電話しました。
すこしでも淋しさをやわらげるためです。
遠距離の通話料が高額になるので、
携帯電話を買ってあげて家族間無料の契約をします。
バッテリーの電源がなくなるたびに、家電話で充電の操作方法を教えました。
高齢者本人に昔の話をさせると、
脳が活性化するということをテレビで知りました。
「記憶が確かなうちに、思い出したことをメモしたらいいよ」と母に教えます。
ノートを買ってやり、
最初のページにいくつか項目をメモしてあげました。
(母の)父・母・夫・子どもたち・兄弟姉妹 … 、
幼少期・学校期・結婚してから … 、
転勤族だったので、居住したところの変遷など。
あとからノートを見て、いろいろ思い出せるようにということがねらいでした。
「嫌な思い出は書かない方がいいよ」と注意します。
面倒を見る身内に、読まれてまずいことを書くかもしれないからです。
しかし、ノートをわたしたときには、手遅れでした。
もっと前だったらできただろうに、母にはもう書く力がなかったのです。
そんな反省もあって、自分の「回想」を綴ることにしています。
どんどん自分の過去が消えていくからです。
「地域づくり」の合間に「回想」をメモしています。
世の中にはこんな人間もいるのかと、笑ってください。
「もし人生をやりなおすことができるとしても、小学生時代には戻りたくない」を
次回のテーマにしようかなと思っています。
* 梅雨の合間の晴れのつもりが、途中から雨。
ホームセンターでペチュニア10株を買って、植えました。