「マクロ何たらかんたら」で 「百年安心」 !?
これまでずっと、
「高齢者一人を、何人の現役世代が支えるか」という図によって、
「このままでは危ないから、高齢者の社会保障を減らせ」と、
「若い世代」の不安をかきたててきました。
「高齢世代」と「若い世代」を対立させる図式です。
そして「マクロ何たらかんたら」によって、
徐々に高齢者の年金を減らし続ける、そうしたら「百年安心」なのだというのです。
しかし「百年安心」というのは、高齢者の生活ではなく、
制度だということがだんだんわかってきました。
それをずっとつづけていくと、
今の現役世代の支給額は、今よりもずっと低くなるということも判明します。
非正規が増える、消費税が上がる、老後のために蓄えろ。
財布のひもはますます固くなり、消費は冷え込み、税収は減る。
すると年金の財源も減少。
そこでさらに支給を減らし、消費税を上げる。
悪循環です。
低所得者から絞ればしぼるほど、老後の不安はひどくなります。
「カネあるものからカネを」という「累進課税」、
「富の再分配」を真剣に考える時期がきているのではないでしょうか。
カネがあるところには、カネがあるのですから。
これまで高齢者は、肩身の狭い思いをしてきました。
若い世代も、「将来はわが身」です。
一緒に「よりよい高齢社会」を生み出すための
知恵を出し合う必要があると思っています。
現在の高齢者、未来の高齢者、そしてすべての人の生存を保障する社会を。
今日も朝から、真面目な話になってしまいました。
* ウォーキングコースに梅林があります。
梅の実は収穫されず落ちたままです。
もったいない、という気分になってしまいます。