人生百年 有為自然

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有為自然 223    ドイツの学校って 「職員室」ないの ?

 

   ドイツの学校って 職員室」ないの ?

 

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今から30ウン年前の話ですから、変わっているかもしれません。

記憶をたどりながら、つづってみます。

 

見学したギムナジウムは、大学への進学を前提とした9年制の学校

ニホンでいえば、小学5年から大学1年までの年齢。

これなら、ニホンのような中学受験、高校受験がない。

中学デビュー・高校デビュー「ワル」もいない。

イジメも少ないだろうと思ったものです。

 

ニホンでいうスポーツ系の部活などは、学校の仕事ではありません。

 

ニホンで見られるような職員室がありませんでした。

お茶を飲む、休憩室のような感じです。

 

歴史の授業は、1年で通史を終えるのではありません。

4年かけて古代・中世・近代・現代をそれぞれ1年ずつ学ぶのです。

つまり、1年かけて「現代」(当時は20世紀)を扱う。

分厚い教科書でした。

ナチスのことも詳しく書かれていました。

 

ニホンはというと、小・中・高と3回、薄っぺらな「通史」を学びます。

しかも「受験用単語暗記学習」なのです。

 

教師は、給料は低いが、家が建つと言っていました。

勤務が早く終わるので、コツコツと自分で家を建てる時間があるのだとか。

 

管理職になる人と、生徒を教える教師とは別だそうです。

訪問した学校は、まだ30代と思われる若い校長でした。

彼の恩師は、まだ授業を担当する教師をつづけています。

ニホンのように出世を意識する必要はなく、教えることに専念できるのです。

 

当時、すでに学校全体が「禁煙」でした。

公共の空間だからです。

 

冒頭に書いたように、今は違うかもしれませんが、

見るもの聞くものすべてにカルチャーショックを受けました。

 

ニホンのキョーイクギョセー関係者、キョーシたちに、

このようなキョーイク制度もあるのだということを知ってほしいと思いました。

そして、有益なことは取り入れて欲しいと。

「1クラス20人以下」は、やる気になればすぐにでも可能です。

 

まだ東西ドイツに分れていた頃に見学しました。

古い話でしょう(笑)