人生百年 有為自然

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有為自然 225    舞台のわきから「 師匠~っ !! 時間が … 」という女声

 舞台のわきから「 師匠~っ !! 時間が … 」という女声

 

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柳家一門会」に行ってきました。

「とり」はもちろん柳家小三治師匠。

午後7時27分に、小三治さんの話が始まります。

あと残りは38分しかありません。

 

一体、何を話すのだろうと思っていたら、

「あのひととってもこまるのよ」という新発売のCDの話。

入船亭扇橋のこと、松戸の女の話とつづきます。

途中、小三治さんが「いま、何を話していたんでしたっけ」(爆笑)。

1週間前の「独演会」の時のような政治ネタは、全くありません。

 

「小話」「隣に囲いができたんだってねぇ」「へーっ」

たったこれだけなのに、

隣の家との距離感、生活感、上っ面だけの言葉になるのか、中身があるのか、

違ってくる … という話が印象に残りました。

 

終了予定の8時5分になっても、まだ「枕」

8時15分を過ぎても … 。

「9時5分の終了」の間違いだったかなと、思っていると、

舞台のわきから、「師匠 ~ っ !! 時間過ぎてますよ」と、

女性係員のかん高い声。

結局、8時27分に終了。

 

いつも「枕」が長い。

小三治さんは、「どうせ皆さん、落語なんか聞きに来ていないでしょう」(爆笑)。

そして、「今日は、まとまった話はしませんよ」(大爆笑)。

「まさか~」と思っていたら、本当でした。

最後に「小言念仏」で、チャチャッと終わらせるんだろうと思っていました。

 

これまでに20回近く、「生」小三治さんの落語を聞いてきましたが、

「枕」だけで終わってしまったのは初めてです。

係の女性の声がかかったのも、初めて。

 

「枕」だけなのに、客は誰も文句を言わない。

満足しきっているのです。

 

前々回、隣に座ったカップルが、紙をいじるなどして音を立て、

周りの客からにらまれ、「仲入り」で帰ってしまいました。

小三治さんが、どんな落語家かがわかっていない客だったのでしょう(笑)。

 

なお参考までに、一門会の内容も書いておきます。

どの演者も、おもしろかったですよ。

柳家小ごと「道潅」 七重八重 花は咲けども 山吹の みの一つだに なきぞ悲しき

柳家一琴真田小僧 親を手玉に取る小僧の噺。

柳家小里ん「にらみ返し」 大晦日に借金取りを、どう撃退したか … 。

柳家小菊 粋曲 どどいつ あざうた 秋づくし 吉原づくし …