一度 DNA検査 やってみたいと思いませんか !?
うなる文章というものは、あるものです。
自分の考えをみごとに表現してくれている文章。
父親がエジプト人である、師岡カリーマさんの
「複合民族」(「東京新聞」2020年1月18日「本音のコラム」)という一文です。
一部の漢字をカタカナ表記にして、紹介します。
「 二千年の長きにわたって一つのミンゾク、
一つのオーチョーが続いているクニはここしかない 」
という発言が(また)問題になっている。
先住民アイヌを無視しているに等しいとズバリ指摘されているほか、
遺伝子研究の進歩とともに
ニホンが多民族集合体であることもわかっていることから、
この発言が不正確であることはもう分かりきっている。
それよりも気になるのは、
「タンイツミンゾク」の何がそんなに自慢なのか、という点だ。
発言が繰り返されるからには、それが誇るべきことだと信じているのだろう。
それが理解できない。
私の父はエジプト人だが、DNA検査により、
比較的最近の先祖の中にも今の南西ロシアやジョージアなどのコーカサス地方、
さらにサハラ以南アフリカの出身者がいることがわかった。
こうして私を形作る人種のごった煮を、不純だとは思わない。
むしろ体の中に世界史が息づいているのを感じて、謙虚な気持ちになる。
では、「純粋な」ニホンジンである母方の先祖は?
これも検査で、モンゴルや東南アジア、チョーセン半島などが、
鎖国時代にも混ざったらしい。
こちら側でも、世界史が血管の端々まで脈打っている。
ニホンがタンイツミンゾクだと信じたいセージカたちは、
一度DNA検査をしてみたらどうだろう。
自分の中の「世界」に胸がときめくはずだ。
そうだ、そうだと思いながら読みました。
自分の血の中にも、アジア各地の人々の痕跡があるだろう。
アフリカ南部までたどりつくのだろうか。
アルコールに弱いから△△△△族、
祖父が養子に入る前の姓から「妄想」して□□半島、
猫背であることからあの◇◇家と縁があるかもしれないと「誇大妄想」 … 。
一度、DNA検査をしてみたいものです。
みなさん、どうですか。
自分のルーツをさがしてみたいと思いませんか。
ヘ〇トを繰り返している諸君にも、ぜひ調べてみてほしいと思っています。
それにしても、えらいのはジョーコーさんです。
自分の先祖のカンムテンノーの母親タカノノニイガサは、
クダラの王朝の血をひいているということを認める発言をされたことがあります。
さすがです。
なお「一つのオーチョー」なのかどうか。
キバミンゾクセーフクオーチョー説や、
複数のオーチョーの交代説などの考え方の方が、面白いと思っています。