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有為自然 383   レポート出したら 10点やるぞ !!   話(49)

  レポート出したら 10点やるぞ !!   話(49)

 

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Kセンセーは、「史跡見学」の話を続けます。

 

レキシ嫌いだったが、史跡見学は楽しい。

セートたちにも、この楽しみを体験させたいと考えた。

そこで、史跡見学のレポートを課した。

 

「夏休みに史跡見学してレポートを出したら、10点あげる。

レポートをやる、やらないは、自由。

自分を入れた写真を添付する。

入館した場合、チケットも貼る。

簡単な史跡紹介と、見学した感想を書く。

レポートは2つまで可。

2つ提出したら、中間・期末テストの合計に20点プラスされる。

2で割ると、10段階の成績が一つ上がることになる」

 

近くの古墳、資料館、城跡などを例示した。

電車で行ける範囲にした。

 

これは、非常に効果があった。

史跡見学すれば、歴史が好きになり、評価も上がる。

「飴と鞭」ではなく、「飴と飴」である。

一石二鳥だ。

 

いくつかの見学先は、「希望者は、〇月〇日〇時、◇◇に集合」と声をかけた。

すると、あるジョシ運動部の顧問が、私が教えている部員全員に、

「Kセンセーと一緒に見学に行くように」と指示を出した。

彼が言うと、伝わり方が強くなる。

「命令」と言ってよい。

セートたちの成績を上げ、就職や推薦入試にプラスになるようにするのだ。

ジョシセートたちは、キャーキャー言いながら参加した。

楽しい思い出である。

 

少し遠かったが、江戸東京博物館に行ったこともある。

ダンシ数人が参加した。

セートに説明しながら見学していると、

入館されていたご夫婦が「一緒について行ってもいいですか」と。

自分は、歴史の「ど素人」である。

妻さんが発する、「センセー、センセー、これは?」という質問には参った。

気さくな美人だったので、気持ちはよかったのだが … 。

夫さんの方はおとなしく控えめな方で、お似合いのカップルだった。

 

当時とにかく、人前で「歴史を教えている」と絶対に言わないようにしていた。

「歴史」を教えるのは、食うための「仮の姿」

 

「では、お前の真の姿は何だ?」と言われたら、

「なりそこなった倫理社会のキョーシ」かな。

結局、「専門のないキョーシ」である。

 

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なおびっくりしたのは、「鎌倉の七切通し」をすべて歩いたジョシセート。

友だちづきあいが好きでなかった彼女は、

7つの切通しをすべて、夏休みに一人で歩いたのだ。

自分はまだ全部制覇していない。

彼女も忘れえぬセートの一人である。

 

「史跡好き」を少しは増やせたのではないかと思っている。

繰り返しになるが「史跡見学」は楽しかった。